こんにちは、うさぼう(@usabo_tweet)です。
上司がいない組織って憧れますか?それとも不安ですか?
私は聞かれると不安と答えたくなります。ただ細かな指示に基づいて仕事をするよりも、チームで自由に動くことが多かったので、「上司への不満が少なかった」というほうが合っている気がします。
今読んでいるティール組織では、こうして上司不在で成功している例として、ビュートゾルフというオランダの地域看護の組織が紹介されています。プロジェクトマネジメントにも、参考になる事例です。
ティール組織
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ティール組織の第Ⅱ部の第2章は、自主経営(セルフマネジメント)の組織構造が紹介されています。
ビュートゾルフでは、10〜12人のチームが自主編成され自治組織として機能しています。
ここには上司は不在。
メンバーで分担して、
- 方針を決めたり
- 優先順位をつけたり
- 問題の分析をしたり
- 計画をしたり
- 実績の評価をしたり
- 時には厳しい判断を下したり
をしていて。任命されたリーダーが指示・命令などを使うことはない中で、従来の達成型の介護組織と比べて、病気を理由とする欠勤率が60%低くなり、離職率が33%低くなったそうです。
ビュートゾルフの成果に触れた関連記事:ティール組織の自主経営がヒエラルキーを不要にする 5分読書#15
これがうまくいく理由は、「相互作用による問題解決法」という研修に秘訣があり、集団での意思決定のためのスキルやテクニックを習得するからと書かれていますが、これがそんなにありふれた話ではないことはいろんなクライアント企業やプロジェクトを経験してきたから実感します。
「使えない上司」や「有能だけど理想には遠い上司」のなんと多いことか。
ティール組織において上司が不在なのは、全員が平等というわけではないところも注目に値します。初期段階での任命や経営層の合意にもとづいてではなく、評判やスキル、影響力にもとづいて自然発生的な階層ができていくのが自主経営の特徴です。
ビュートゾルフでは、上司だけでなく、ミドルマネジメントも存在しないようです。明日はミドルマネジメントの不在についても読み進めていきます。
コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング
今日はお休み。
終わりに
5分ずつの読書も17日目。軌道に乗ってくると5分で2冊にするよりも、1冊10分の1日置きで書く形に変わってきています。
では、また明日。