僕が東京に住む理由(環境が人を豊かにする)その2

僕が東京に住む理由(環境が人を豊かにする)その2

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国私立の学校を目指した理由は他にもありました。

僕は体育や美術が大の苦手でした(音楽だけ例外。かといって5とるほどでもなかったのですが、吹奏楽部に入ったり、小6あたりからCD買い始めたりと音楽への興味は強かったです)

なので副教科と呼ばれる英数国理社以外の教科の成績がよくありませんでした。

さらに授業を真面目に聞かずに点だけはとれる、あるいは定期テストみたいに先生の言ったものをなぞるものでは際立たなくてもテスト範囲のない実力テストではいい点をとれる、という姿がかっこいい、と感じていました。

なので、内申点がよくないのです。

これは公立高校を志望する上では不利でした。内申点に引きずられて学区内で2番目の学校になってしまうくらいなら、完全に実力で勝負できる学校を受けよう。

さらに、公立のトップ校よりも上のところに行こう。

そんな思いも芽生えていました。

まあそれって叶わなかったのですが、それはまた別の話。

優秀な友達がいる環境

こんな思いを持ちながら中2の終わりから念願の塾通いを始めました。しかも近所の塾ではなく、電車で1時間近くかかるところでした。

ここに行くことで、希望する国私立に入れる。また、質の高い授業を受けられて自分も優秀になれる。そんな期待に胸を膨らませて塾に通いました。

先生の授業も面白く、友達もとても優秀でした(全国模試で2位と20点差とかつけて1位とったりしてたの、なぜか覚えてます)

ここで芽生えてきたのは、優秀な友達がいる環境に身を置くと自分も優秀になれる気がする、でした。

残念ながら高校受験では志望する2つの学校には入れず、そういう生徒を拾って育て上げるべく試験日程が少し後ろになっていた別の高校に入りました。

入ってみるととてもいい学校でした。面白い先生、面白い友達。このあたりで身についたのは、「いい点とる人は頭がいい」ではなく、「頭がいい人は面白い」でした。

高校生活を送るうちに医学部に興味がわいてきました。子供の頃には星を見るのが好きだったので天文学者というのもあったのですが、世の中を少数の法則で解き明かす物理学ってすごくね?物理学者なりたいなーだなら理学部、というのが次の希望。その後は薬学部を志望してたこともあります。理由思い出せないんですよね。

そのうちにお医者さん、あるいは医学の道で何か貢献したいな、と思うようになりました。

高校の隣には医大があり、医者の息子が多く通っていたため医学部志望者が多かった影響もありそうです。

塾、国私立、に続いて医学部、という憧れ対象ができました。

さてさて、現役で医学部を受験し、一浪の夏に文転してしかも前期試験に落ちて後期の小論文で滑り込んだ大学受験の話は別記事で書くとして、ここまで見てきたように、僕には、「少し上の何かに所属したい」という欲があるようです。

そんなに珍しい欲な気はしてないので、皆さんも少なからずお持ちかもしれません。

「少し上」を意識した環境に身を置く

記事タイトルに戻りますと、僕が東京に住む理由です。医学部に入らず心理学や社会学をやる学部で見つけた「少し上」は、外資系企業への就職でした。そして、郊外ではなく、「都内に住む」こと、でした。

新卒のときには目黒に住みました。恵比寿のオフィスまで自転車で10分ちょっと。深夜まで働いてもタクシー代かからないですし、飲み会の後のタクシー代も安くて助かりました。気軽に街にも繰り出せました。

結婚して一度多摩川を渡り神奈川県民になりましたが、また都内に戻っています。

住居費は安くありません。車の駐車場代が月25,000円だということで察して頂ければと思います。

しかし、僕は何かに比べて優位でありたかったのでしょうか。誰かよりも上の何かを持っていることを自慢したくて仕方がないか、どうもそんなつもりは全くないんですよね。

僕は自分がよりよくなるために「少し上」に所属することを求めてきました。

所属すると付き合う人も変わり、日々目にする情報も変わります。

頭のいい人は知的で面白いし、豊かな人生を送っている。

僕も知的で面白くありたいし、豊かな人生を送りたい。ただそれだけの理由だと思います。

終わりに

東京に住んでいると、テレビで取り上げられるような情報にあふれています。近所の公園がロケ地に使われることは幾度となく目にしてますし、公園で大きなイベントが行われることもあります。

田舎町で瀬戸内海をはさんだ先の電波を受信しようとしていたのとは大きな違いです(良し悪しではありません、個人的な価値観です)。

東京にいるだけで、受信できる情報が変わるんです。

まあ、これはなかば思い込みもあって、東京にいてもたくさんのチャンスは逃してますし、地方にいたって情報とろうと思えばとれるし、交通手段も便利で移動だってできます。

そういう意味では、昔ほど「東京にいたい」理由はなくなってきたのかもしれません。

むしろ「海外に住みたい」とかのほうが、次の「少し上」としては適切なのかもしれません。

ここは僕だけの一存ではなくて、妻や子供たちの進路ともあわせて総合的に希望を育てていきたいところです。

以上、長くなりましたが「僕が東京に住む理由」についておつきあい頂きありがとうございました!

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

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