以前の記事で自身が今後提供していきたい価値について列挙しました。
- プロジェクト管理ツールの導入コンサル
- 運営に課題を抱えたプロジェクトの正常化に向けた支援
- 自身の経験に基づくノウハウ提供
日も変わったので気持ち新たにこれらについて考えてみます。
プロジェクト管理ツールの導入コンサル
15年の間、数々のプロジェクトに参画してきました。短期間のものはPowerpointのマスタースケジュールや打合せ一覧で済ませることもありましたが、多くの場合はWBS(Work Breakdown Structure)を作成し、チームや担当者ごとのタスクの予定と実績を管理してきました。
使ってきたツールはなんと2種類です。MS ProjectもしくはExcelです。Excelはそれぞれ集計用の関数式が入っていたり、ごく稀にですが進捗の数値を集計できるマクロがついているものもありました(金融業界のクライアントでした)。
ただしMS Projectはクライアントでライセンスを持っていないため、報告時に紙印刷したケースと、後は実質クライアントはWBSを見ないという運用でした。丸投げで空中戦になるのであまり健全ではありませんでした。
現場が破たんしない整合した計画を立てること、実績をタイムリーに入力収集し、適切なモニタリングと対策検討を行うことができていたケースは多くありません。
最初から満足な体制でプロジェクトが始まることは多くありません。ないものねだりをするべきではありませんが、現場の事情まで踏み込まずに正論をかざしていても結局解決はしません。遅れるものは遅れるし、工数もコストも超過します。
健全なプロジェクト運営を行うことで現場で働く人たちにも健全さを少しでも保てればと思います。いくら正論でも怒号が飛び交ったり、ギスギスしている現場はあってはならないと思います。逃げるように定時退社を目論むメンバーと帰られて困るリーダーやしわ寄せを受ける他のメンバーなども見たくありません。
少なくともプロジェクト計画と実績が正しく可視化され、それに対して各自の立場でベストを尽くせるような仕組みづくりに関わりたいです。
運営に課題を抱えたプロジェクトの正常化に向けた支援
次はいわゆるレスキュー対応です。運営に課題を抱えたトラブルプロジェクトは数多くあります。これらは、真因である根本原因を特定し手を打てばすぐに解決することはありません。
まずは炎上中であるフラグが立ち、レスキュー隊がかけつけ救護や火消しに向けての活動が始まります。この時点ではプロジェクトは動いています。
レスキュー隊は救護と被害状況の把握を並行して(あるいは別部隊で)行い、タイミングを見て方針を打ち出します。ここでの方針とは、増員等の対策で乗り切れるのか、継続しつつリプランが必要なのか、今すぐプロジェクトを止めるべきなのかといった大方針です。
この時点でも何らかのリプランを求められ、出すことも多いですがそのプランで最後まで無事乗り切れることは多くありません。靴ひもがほどけた状態で走り続けるのは、結びなおすのも大変ですし、集中して走ることもできなくなります。
大きな声で言うのは憚られますが、こうした被災地での経験には慣れています。
不規則、長時間など労働環境として悪そうなイメージがありますが、プロジェクト完遂に向けて走り続けてきているメンバーの少しでも助けになるよう動くことはやぶさかではありません。
「この資料を作って相手がどう感じるか」をピンとこないまま悶々と時間を過ごしているよりは、自身の過ごし方としても有意義だと感じることが否めません。
自身の経験に基づくノウハウ提供
自身が持つノウハウを共有、提供したいという思いは常に持っています。しかし、現場プロジェクトでなかなか適用できずもどかしくもあります。
だったら自身が知識やノウハウだと感じるものをとにかく吐き出してみようと始めたのがこのブログです。書いている時点で誰の役に立つかはわかっていないのでガラクタ箱と名付けています。
そのガラクタの一部をまとめたものが近日出版される「データ移行本」です。ここでの書籍化が社内外に向けて自身のノウハウを発信する一歩になればいいなと思っています。
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