マーケティングの基礎(プロセスの全体像)

マーケティングについてお問合せを頂きました。NPO法人を支援されている方から、見えない商品(体験とか)や生活必需品ではない商品を売り込むためのヒントがあれば、とのことです。

しかしマーケティングについてはあまりご存じないとのこと。まずは基本的な概念から紹介していきます。

マーケティングとは

Googleでマーケティングを検索すると以下のような定義が出てきます。

商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。
「―リサーチ」(市場調査)

簡単に表現すると、商品を効率よくたくさん売るための活動です。

セールスやサービスとの違い

同じく顧客を接点にする他のプロセスとの違いを整理しておきます。

マーケティングのセールスやサービスとの違い

セールスが実際の販売・営業の業務だとすると、どの市場や顧客を狙うのかを考え、セールスの前準備をするのがマーケティングという位置づけになります。売れた後の問合せや修理などの対応はサービスです。

マーケティングプロセス

フィリップ・コトラーは著書「マーケティング・マネジメント」の中で、マーケティングの業務プロセスを以下のように体系化しました。

マーケティングの業務プロセス

 

また、P.F.ドラッカーは、以下の通り企業の重要な機能の1つとしてマーケティングを位置づけています。

「企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングイノベーションである」

 

本記事では、マーケティング活動の概念を紹介しました。割引や販促キャンペーンがマーケティング活動として目立ちますが、あくまでも実行施策の一部です。

それ以前に市場(マーケット)を分析し、自組織の商品サービスポートフォリオとの関連づけを行い、競合とのポジションを整理してどこを狙うかを決める活動が重要です。

次記事では自著出版に際してのマーケティング実例(セグメンテーション/ターゲティング)について書きます。

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営