商品とサービスの価格設定での違い(5分読書#30)

商品とサービスの価格設定での違い(5分読書#30)

こんにちは、うさぼう(@usabo_tweet)です。

本記事では、「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」における12のキーポイントの7つめである「成功へと導く価格設定」を紹介します。

会計士、弁護士、経営コンサルタント、建築家などプロフェッショナルサービスの価格設定は以下の点で商品の価格設定と異なります。

  • サービスの価格に対する評価基準があいまいだったり不足していたりする
  • サービスの場合、顧客は金銭以外の負担も負う
  • サービスの価格が品質評価の際の大きな要因となる

コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング


「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」の2章にある12のキーポイントの7つ目です。

商品の価格設定との違いの1点目は、お客様のサービスの価格に対する評価基準があいまいだったり不足していたりするところです。身近なお店に並んでいて値札を目にしている商品と異なり、まずはお客様がその値ごろ感を知らない、というのがあります。また、お客様によってイメージする価格帯が異なることもあります。

違いの2点目は、サービスの場合、顧客は金銭以外の負担も負う点です。サービスを受けるのに使う時間、お客様にかかる手間などが金銭以外の考慮点です。企業組織などでプロフェッショナル・サービスを検討する場合は、その組織を選ぶことでどのような影響が起きるのかも考慮に入れることもあります。

3点目は、サービスの価格が品質評価の際の大きな要因となる点です。購入しようとしているサービスが無形のもので、自身が品質について評価する材料が少ない時は、価格がその品質を知る手がかりになります。

こうしたサービスならではの価格設定に関して詳細は、第10章「プロフェッショナル・サービスの価格設定」にあります。

  • 価格設定の目標設定
    • 当期利益の最大化
    • 市場浸透
    • 上層吸収
    • 必要最小限の利益
  • 価格戦略
    • 価格水準の選定
    • 価格提示方法の選定
  • 価格戦略の作戦
  • 価格変更の実施
    • 価格についてのコミュニケーションと管理
    • 価格交渉
    • 料金の請求と回収
    • 料金配分

終わりに

ではまた明日。

組織図、職務記述書、肩書のないティール組織(5分読書#31)

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営