先日データ移行の参考書を紹介しました。では「教科書」はないのかというと、それらしき本がAmazonに並んでおり、気になっていました。
はじめて移行チームにアサインされた時にこの本が存在していたら私は迷わず購入したと思います。
SEノウハウ 移行・リリース編
▼SEノウハウ 移行・リリース編
SEノウハウ 移行・リリース編は、どんな本か
目次をご覧になるとわかる通り、新システム開発の最終フェーズである、移行・リリースに関する一通りが解説されています。
システム導入プロジェクトで該当業務に関わりそうだが経験がない、もしくは乏しいという方は、タスクや検討ポイントを概観することができます。
著者エムさんについて
著者のエムさんは、他にもIT系の書籍を多数出版されています。SE職のかたわらこうした知識をまとめられていてすごいです。
価格について
1250円は安い価格ではありません。興味本位で買う人はいないでしょうが、仕事で移行・リリースに関わり試行錯誤を重ね、すがる気持ちで本を探している人なら検討に値するでしょう。
購入前に確認するとよいこと
自社内もしくはプロジェクトに関わるコンサルティング会社の方法論を確認してみてください。
移行・リリースに関わるタスク定義や成果物フォーマット、成果物サンプルがあればあえて本書を読む必要はないでしょう。
逆に、それらを見たけれどももう少し補足説明が欲しい、ということであれば本書は参考になります。外資系の会社だと、自社に存在する方法論が英語のみの定義やサンプルしかなくて、日本語の事例がほしい!という場合にも参考になります。
私、ガイドブックを書きました!!(2017/11/17発売)
過去の失敗経験からその後の数々のプロジェクト経験をノウハウとしてまとめました。
本記事で紹介した「SEノウハウ 移行・リリース編」と、拙著「データ移行ガイドブック」の違いを、私なりにまとめてみた図が以下です。
▼上の図について詳細な記事はこちらを参照ください。