私は基本的にあまり後悔しないたちなのですが、大学の時勉強しておけばよかったと思うことはあります。
せっかく心理学や社会学、教育学を幅広く学べる環境にあったのに、残ってるものが少なすぎるんですよね。
あとはレポートの書き方とか、未知のものに問いを立てて調査したり議論して考察を深める方法。世に役立つ形で論文を出すことも経験しておきたかったです。
一応卒論は書きました。ただ冬休みの宿題のように書き上げて、卒論発表も極めて形式的なものでした。
大学に行ってよかったことはたくさんあります。何より多く時間や情熱を注いだ軽音楽部、それから多くの友人もできました。バイトや課外活動も貴重です。
とにかく可能性があるので、興味あるものには何でも取り組んでおくこと。将来のために大学生活を犠牲にするほどもったいないことはありません。
本記事では、お手本にはなりえない私が社会人経験を経ておすすめしたい2つのことを紹介します。
基礎教養をためること
授業がつまらない、レポートやテストを乗り切れば単位が取れるからといって学べる宝を放置しておくのはもったいないです。
私の学部では心理学、社会学、教育学を学ぶことができました。とはいえ深く掘るには自分自身の興味関心がどこにあるのかを整理していかないといくら時間があっても足りません。
本当の意味での単位取得は、その科目を使って何をしたいのかが明確になった時なのでしょう。
また、レポートの書き方指導や研究室での査読もやりようによって社会に出てからの基礎として役立ちます。逆に社会に出てから求められるスキルのほうが表面的ともいえます。
未知なる領域に目を向け、巨人の肩に乗りながら少しだけその領域を開拓する経験を積むことは、社会に出るためというより、その先の人生を歩むうえでかけがえのない財産になると思います。
市場に出る体験をすること
大学生になるまでに経験する市場の大半は、偏差値で測られる受験市場、スポーツなどの競争市場だと思います。
おそらくそこには与えられた市場でいかに戦うかという戦術を工夫することが中心で、自身を輝かせるための市場を選ぶことも含めた戦略を立てることは少ないのではないでしょうか。
市場に出て得られるのは金銭価値だけではありません。SNSなどで多くのフォロワーを集め発信の影響力を持つことも貴重な体験です。
自分が好きなものを作って商品として売ったり、得意なことをサービスとして提供してみることは企業に就職した後にも、企業以外で何かをするのにも役立ちます。
今は様々なコミュニティにも属しやすく、またコミュニティを作りやすくもなっています。しかしコミュニティは市場とは違います。
学校組織ともコミュニティとも違う「市場」に出てみる体験は意識して積むことをおすすめします。
終わりに
3つ目として将来設計を入れようか迷いましたがやめました。しかし将来設計が不要なわけではありません。
将来を見据えて学部や資格を選ぶことはそれ自体が価値であり差別化につながります。
社会に出た時点で平等、なんてことはありません。
しかしそういった感覚を身につけるためにも、基礎教養と市場体験が大事だと思います。
親や周りの声を鵜呑みにせず自分自身がどんな人生を歩みたいか考えられる軸をつくっていくこと。
親や学校生活で受けた影響の補助輪を少しずつ外していくためにも仕上げとしての教養蓄積と、自ら市場に出て試行錯誤することをおすすめします。