データ移行で失敗したくない思いは誰もが同じです。しかし適切なタイミングで巻き込むことができず苦しんだ経験はないでしょうか。
本記事ではそれぞれの特徴を示し、頼るべきポイントを紹介します。
業務担当者
業務担当者はシステム導入が専門ではありません。なのでパターンを聞いた時に記憶をもとに一例を回答されることがあります。思い出したり資料を見つけたら追加や更新も発生します。
しかし、他の担当者には絶対に追いつけないのが、画面や帳票を見た時にデータのおかしなところを見抜くところです。
マネジメント
マネジメントは移行のリスクを知っています。しかし、他の領域に比べて遅くまで影響が顕在化しないことも知っています。そのため、移行担当を薄くして他の領域を手厚くするなど、移行チームを軽視することがあります。
絶対に追いつけないのは、全体を見た上でのリスク判断です。作業負荷、データ品質など正確な事実があれば適切な判断が可能になります。
新システム導入担当
移行チームもこの一員なのですが、新システムのデータモデルの確定タイミングや、各種テストでの移行データ利用などで利害関係が折り合わないことが発生します。
絶対に追いつけないのは、彼らあっての移行データだということです。彼らが移行データのことを頭の片隅に置き、影響を考慮し連絡してくれるようになればしめたものです。
現行システム担当
移行プログラムのインプットになるデータを提供してくれる人たちです。移行プログラムの仕様検討時に問い合わせにも対応してもらいます。現行データのクレンジングやチェックも彼らの役割になることが多いです。
絶対に追いつけないのは、現行データに関する歴史です。過去にどんな統合があったのか、個別移行があったのか、彼らはデータを見ると思い出すことができます。
頼るポイントが違ってしまうと移行チームだけ突き放されてしまいます。移行を成功させる想いは皆共通なので、協力して臨みたいところです。
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