危機発生時の助言プロセスは透明性が大事(5分読書#39)

危機発生時の助言プロセスは透明性が大事(5分読書#39)

こんにちは、うさぼう(@usabo_tweet)です。

ティール組織の助言プロセスについての記事を描きました。

助言プロセスは合理性と楽しさを備えたティール組織自主経営の要(5分読書#37)

ティール組織の助言プロセス(アドバイス・プロセス)は、意思決定の前にすべての関係者とその問題の専門家に助言を求める、というものです。

しかしこの助言プロセスは、危機的な状況でも使えるのでしょうか?

あるいは一時的に使わない(その時だけトップダウンとする)とした場合に注意すべき点は何でしょうか。

本記事では、危機発生時の助言プロセスの適用方法について紹介します。

ティール組織

ティール組織として紹介されているFAVIは1990年の一次湾岸戦争の時に、ビュートゾルフは2010年にそれぞれ危機を迎えていました。FAVIのゾブリストは、明確に答えを持たぬままに話し合いに望みましたし、ビュートゾルフも社内ブログで問題を好評し意見を募りました。このように、危機的状況でも助言プロセスが機能する場合と、次のAESの例のように、一時的に助言プロセスをとめてトップダウンを採用する場合もあります。

AESでは同時多発テロとエンロン破綻の時期に、期間限定で重要な意思決定はトップダウンと公表して乗り切ったそうです。

この際、弁護士のビル・ルラスチに助言を求めることもしました。彼の存在は、後に権力を持つ存在ではないがゆえに、一時的とはいえトップダウンで進める際の相手としてよかったようです。ポイントは、

  • トップダウンの範囲と時期を透明にする
  • 危機が去った後も権力を公私する人を指名しない

ということです。

終わりに

では、また明日。

プロフェッショナル・サービス・マーケティング9つの動向(5分読書#40)

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営