プロジェクトマネジメントの基礎その2の続きです。
プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
コミュニケーションの多くを占めていたステークホルダー・マネジメントがPMBOKガイド第5版で独立しました。
そのため、情報伝達に関わる活動がメインになります。
プロジェクト情報の以下を適時かつ適切な形で確実に行うために必要なプロセスで構成されます。
- 計画、収集、生成、配布
- 保管、検索
- マネジメント、コントロール、監視
- 最終的な廃棄
双方向、プッシュ型、プル型のコミュニケーションがあり、その使い分けがポイントになります。
リスク・マネジメント
発生が不確実で発生した場合にスコープやコスト、品質などに影響を及ぼすものがリスクです。
プロジェクトで発生した課題については何らかの対応が必要になりますが、リスクについては発生するとは限らないため、影響を分析した上でリスクごとに対応方針を決めておきます。
- 回避:計画を変更して発生確率や影響をゼロにする
- 転嫁:保険をかけたり第三者に請け負ってもらったりする
- 軽減:受容できる程度まで減らす
- 受容:何もしないで影響を受け入れる
調達マネジメント
プロダクトやサービスをプロジェクト外部から購入や調達することです。
内外製の方針や契約、ベンダー管理などをともないます。
ステークホルダー・マネジメント
プロジェクトに影響を与えたりプロジェクトによって影響を受けたりする可能性のある組織や個人を特定し、期待や影響を分析し管理するものです。
特定したステークホルダーに対して、権力と関心度の2軸でステークホルダーマップをつくることもありますし、不認識、抵抗、中立、支持、指導などのラベリングを行い、支持を獲得するよう働きかけを行います。
終わりに
3記事にわたりプロジェクトマネジメントの知識エリア10について概要を解説しました。
これらの詳細は本家PMBOKガイド第6版にも詳細がありますが、
概要であれば以下の本もおすすめです。