工数不足が原因でうまくいかないプロジェクトは少なくありません。コストをかけられないからリスクを承知で進めたものもあるかもしれませんが、工数不足がどこでどのように混入するのか、防げないのか考えてみたいと思います。
最初は類推見積もり
いくら工数積み上げが大事といっても詳細が見えていない状態での積み上げはブレ幅が大きく労多くて実が少ないです。プロジェクトの規模感を金額や人月などで掴むために、似たプロジェクト事例に基づいて類推します。この規模感で次年度以降の予算を確保したり、当年度予算の実行承認を得ます。
線表に落とす前に一度は積み上げを
類推とはいえ開発規模が見えると線表(スケジュール)を引きたくなります。精度は粗くてもまず引いてみて見直すことに異論はありません。しかし、引いてしまうと実現できそうに感じてしまう危険性があるので注意が必要です。
線表を引きたい欲望にかられたら、もしくは引いてみてほしいという悪魔からの依頼があった際には、一度深呼吸して積み上げに取り組んでみてほしいです。
工数積み上げは気が効く人と経験者のレビューを
積み上げのコツはただひたすら自分が実際にやることを想像して十分な工数が確保できているかをみます。足りなければ必要なだけまずは追加します。予算とか期間とか制約は取り払います。
しかし自分では積み上げ切れない時もあります。経験が浅い場合や、経験はあるが計画の経験に乏しく必要な作業が思いつきにくい場合です。
その場合は、タスクの洗い出し、分解、単位工数の見積もりなど経験者に相談してみましょう。素材が集まってくれば少しずつ自分でも考えられるようになります。
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