Salesforceの基本機能について解説する(その2)

Salesforceの基本機能について解説する(その2)

世界シェアNo.1のCRM(顧客管理)ツールであるSalesforce(セールスフォース)。営業効率を高めるのに役立つ豊富な機能が揃っていますが、触ったことがないと、どのような機能かイメージしづらいかもしれません。

前記事 Salesforceの基本機能について解説する(その1)では顧客、担当者、案件について解説しました。

avatar

本記事では、Salesforceの代表的な他の機能である、
活動、Chatter、レポート、ダッシュボードについて解説します。

活動

Salesforceは営業活動を管理するツールです。個々の営業活動を管理するこのデータがベースになります。訪問履歴、会議予定、ToDoなど営業に関わるあらゆる活動を記録するのがこのエンティティです。

取引の鍵となる担当者とのリレーションを築くため、重要案件を受注するために必要な活動を計画し、実行していくのに用います。活動内容を自社の関係部門や担当者で一元管理できることで、業務負荷分散や重複の防止、スキル補填、フォローアップなどがやりやすくなります。

Chatter

ChatterはSalesforce内に備わっているチャットSNSです。

メールのやりとりに比べて簡潔に済ませられますし、Salesforceの顧客や案件のデータもあわせて見られるので視認性もよいです。国や地域、部門をまたがっての情報共有もグループを作成することでやりやすくなります。

社内に限らず、顧客やパートナー会社とのやりとりに用いることも可能のようです。

レポート、ダッシュボード

営業活動データは担当者同士で情報共有する以外に、国や地域、営業部門、アカウントなどの軸でデータ集計して見ることが多くあります。これまでExcel集計して最終的にPowerPointで整形していたデータを、定形レポートにしておき必要なユーザがいつでもリアルタイムに閲覧できるようになると生産性が向上します。

また、マネジメントが自身が注目するKPIを視覚的に表示できるダッシュボードを作成しておき、意思決定に役立てることもできます。

Salesforce上に蓄積されたデータは、様々な形で利活用が可能です。Excelにダウンロードし個別集計するのではなく、システム上のデータをリアルタイムにグラフィカルに表示して共有したいものです。

終わりに

Salesforceの基本機能について紹介してきました。

見たこともないような斬新な機能はないかもしれませんが、必要な情報を必要な人が必要なタイミングで取得し、更新できることで営業活動の質もスピードも大いに向上が見込めます。そのためにもSalesforceという箱だけでなく、中身のデータ精度を高めていく取り組みが求められます。

関連記事:

強い営業組織を作るための5つのマネジメント

 

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営

 2020年11月12日