自動運転が世間を賑わせています。EV化も進んでおりHYBRIDとラベルのついた車を見かけることも増えてきました。
関連産業の就業人口が日本全体の約1割を占めると言われる基幹産業がこの先どうなるのか、2018年の最新動向を知りたい方におすすめの1冊です。
また、スマホ、パソコン、タブレットで遅れをとった日本企業が、世界ステージのど真ん中に出て行くという著者の主張は、我々にも前向きなインパクトを与えてくれるでしょう。
この本の特徴
自動車業界は130年に一度と言われる次世代自動車の革命を迎えていると言われます。
そこでのキーワードは「CASE」。
コネクテッド(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェアリング(Sharing)、電動化(Electric)の4つです。
本書では、特に電動化(EV化)、自動運転、コネクテッド(IoT化)に焦点を当て、CO2排出量など地球レベルの社会課題への対応も見据えた次世代車の動向が語られています。
欧州、米国、中国などの世界動向と、完成車メーカーに限らずデバイス企業や部品メーカーの動向が詳しいです。
目次
序章 IoT時代対応の次世代自動車は世界で一気成長の機運高まる!
第1章 なぜか語られないEV革命の不都合な真実
第2章 日本勢のハイブリッド技術に屈した世界の自動車メーカー
第3章 EVシフトでも日本勢の優位は揺るがない
第4章 次世代エコカーの本命・燃料電池車
第5章 自動走行運転をにらみ急拡大するADAS技術
第6章 次世代自動車で一気に復権する半導体産業
第7章 車載事業で世界制覇を目指すソニーとパナソニック
第8章 世界級企業が目白押しの日本の電子部品産業
終章 ニッポンのもの作り文化を代表する「トヨタスピリッツ」
著者について
泉谷 渉(いずみや・わたる)
株式会社産業タイムズ社 代表取締役社長
神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。1977年、産業タイムズ社に入社し、半導体担当の記者となる。91年に「半導体産業新聞」を発刊、編集長に就任。35年以上にわたって第一線を走ってきた最古参のカリスマ半導体記者である。日本電子デバイス産業協会(NEDIA)副会長も務める。主な著書に『これが半導体の全貌だ!』(かんき出版)、『ニッポンの素材力』『ニッポンの環境エネルギー力』『図解 シェールガス革命』『日・米・中 IoT最終戦争』(以上、東洋経済新報社)、『100年企業、だけど最先端、しかも世界一』(亜紀書房)などがある。