移行元の調査が進み、移行先データモデルの確認がとれたらマッピング作業に入ります。
まずは論理エンティティや物理テーブル単位でのマッピングを行います。顧客基本情報や顧客詳細、顧客担当者などの論理エンティティとそれに対応する物理テーブル名を移行元と移行先で突合せます。
移行先ではパッケージソフトを使っているため正規化が進んで分かれているのに対して、移行元では一つのテーブルにすべて格納されているように、必ずしも一対一にはなっていないのが通常です。それらをどう変換するかを編集仕様として表現します。プログラムを書くほど厳密ではなくても、ロジックとして成立するような条件や計算式で表現できるとよいです。
この成果物はマッピング定義書や編集仕様と呼ばれます。シンプルなものであればこれがあればプログラム構築に入れます。扱うテーブルが多岐にわたり、抽出や結合の条件も複雑で、エラー制御もいろいろ必要なのであれば、これの他にプログラムの処理定義書を作成することになります。
マッピングが完成すれば次は移行プログラムの構築に入ります。