サザエさん症候群撲滅のためにチームで金曜に翌週の予定を立てる

サザエさん症候群撲滅のためにチームで金曜に翌週の予定を立てる

私は金曜に仕事を持ち帰るとき、ちょっと余裕を手に入れた気がしてしまいます。

残りは土日にやろう、来週やろうと決め、ノートPCを閉じ、飲み会に出かけたり、帰路についたりします。

土曜はいつもより遅めに起き、家族と過ごしながらも土日にやろうとした仕事のことが頭から離れません。

気がつけば日曜の夕方です。土日に思ったほどの成果が得られずしかも月曜から思ったより時間がないことに気づいては憂うつになっていました。

本記事では、飲みや運動といった対症療法ではなく、サザエさん症候群を根本から解決するための金曜日の過ごし方を紹介します。

サザエさん症候群とは

サザエさん症候群とは、テレビ番組のサザエさんが放送される日曜日の18:30から19:00に憂うつになることから名づけられました。日本だけでなく、海外でもこの現象は名前がつけられていて、Sunday Night Bluesや、Blue Monday Syndromeと言われています。

 

サザエさん症候群の原因

私は、サザエさん症候群になる理由を、次週の予定が不明確だからだと考えています。

もちろん予定が明確になっただけで全てが解決するわけではありません。

水曜日に提案プレゼンの予定がある場合、いくら当日の予定や準備の打合せが決まっていても憂うつは抜けません。

しかし、次週の予定がチームで明確にできていると過度の心配に基づいた作業や悩みを減らすことができます。

  • 次週だけでは時間が足りないから週末に作業しよう。。
  • メンバーに指示出しているが期待通りの資料になる気がしないから自分でも準備しておこう。。

サザエさん症候群の解消には、こうしたリーダーとメンバーのギャップを減らしておくことが有効です。

対策1:金曜午後一にチームで次週の予定を明確にする

次週の予定を明確にするには、個人だけでは足りません。チームで意識を合わせておくことが必要です。

そこで、金曜日の午後いちに次週の予定を明確にしておくことをお勧めします。

最近組んでいるチームでは、以下の手順に沿って次週予定を立てています。

  1. 当週にやる予定だったタスクの進捗を明確にする
  2. 当週に追加で発生したタスクの進捗を明確にする
  3. 次週にやる予定のタスクの内容と担当者、期限を明確にする
  4. 次週に設定すべき打合せを明確にする
  5. その他気になっていることを明確にする

対策2:金曜のうちに会議予定とタスクリストを最新にしておく

それぞれの予定が明確になったら、会議室を確保し参加者に会議招集するところまで済ませておきます。これにより金曜に帰宅する時点でGoogleカレンダーには1週間の会議予定が入っており、その枠を意識しながら自身のタスクを進めることができます。

月曜に出社してからも自身のタスクにスムーズに取りかかれますし、土日のうちに少しだけ素案を練ったり下調べをしておくこともできます。

自身のデスクトップの付箋やタスクリストの期限、手帳に書いてある予定もこれにあわせて最新化しておきます。期限切れを常駐させ、スケジュールに鈍感になるのは健全ではありません。

おわりに

午後いちにチームで予定の明確化を行い、金曜日に退社するまでに予定の設定とタスクリストのメンテナンスを終える。これが私の考えるベストなサザエさん症候群の解消方法です。

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

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