データ移行と引っ越しのアナロジー

データ移行と引っ越しのアナロジー

引っ越しをしたことがあればデータ移行の作業をイメージしやすいです。

まずは引っ越し元があって引っ越し先があります。

引っ越し元のあらゆるものを、捨てる物と持っていく物に分けます。

あらゆるものが現行システムのデータ一覧です。データベース上のテーブルを一覧化し、それぞれどんなデータが入っているかを確認します。

ぱっと見で捨てていいと判断つくものはいいですが、そうでないものはいったんリストに残しておきます。

今度は、引っ越し先の広さを確認します。何㎡なのか、間取りはどうなっているか、何階にあってエレベータはあるのかどうか、ドアから入らない物は何か手段はあるのか。

引っ越し先の広さを踏まえて明らかに持っていくことができない物で、それなら捨ててもよいと思えたものはリスト上で対象外とします。

引っ越し先では新生活が始まります。だから必ずしも引っ越し元のものをすべて持っていくことがベストとは限りません。

新生活に向けて必要な家具や家電製品は揃えますし、まだ使えるけどもっと便利なものがある場合に買い替えるいい機会にもなります。

引っ越し先の生活イメージを膨らませながら、引っ越しで持っていく荷物を選別していきます。

先に引っ越し元のあらゆるものを、と書きましたがそれをリストにすることは簡単ではありません。各部屋の収納の中には驚くほどの荷物が入っています。中には前に引っ越しした時のダンボールがそのまま眠っていることもあります。

部屋ごとの収納を眺めて実際に箱を開けてみて何が入っているか気づくこともあります。時間がかかります。

(つづく)

データ移行と引っ越しのアナロジー2

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営