進化型とそれ以外の組織には意識レベルが違う 5分読書#4

進化型とそれ以外の組織には意識レベルが違う 5分読書#4

1日5分読書の4日目です。4日目を更新できたことで三日坊主は回避できました。

と書きつつも、私はあまり三日坊主になった経験がありません、皆さんはいかがですか?

続くものは続くし、続かないものは三日どころか初日からつまづきます。

思いつきで始めた読書企画は楽しく続けられそうです。

では、5分×2冊、読み進めていきます。

ティール組織

ティール組織のp73を読んでいます。

研究者の間では多元型から進化型への移行がとても重要、という見解があるそうです。

以下の表は、組織モデルごとに意識レベルが第一段か第二段かを示したものです。

組織モデル意識の段階
衝動型(レッド)「第一段の」意識
順応型(アンバー)「第一段の」意識
達成型(オレンジ)「第一段の」意識
多元型(グリーン)「第一段の」意識
進化型(ティール)「第二段の」意識

衝動型から多元型までの「第一段」では、自分たちの世界観だけに価値があり、ほかは間違っていると考え、進化型になって初めて意識が進化することや世界に対処するための複雑で洗練された方法に向かおうとする機運が高まっていることを認識するようになるのだと。

明日は「エゴを失う恐れを抑える」を読みます。意識レベルが高くなるとどうなるのかについて理解を深めます。この章を読み終える頃には、進化型がどのようなものなのかイメージできるようになりそうです。

コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング

第1章「プロフェッショナル・サービスのためのマーケティング」を読んでいます。プロフェッショナル・サービスを提供する専門家が近年直面している5つの環境変化1つめは法律や倫理綱領(行動指針)の改正です。

1900年代後半、米国の弁護士を例に、広告や勧誘、競争入札、販売促進用ツールに制約があったことが示されています。こうした制約が実質的にはなくなり、誤解を招くような紛らわしい表現さえしなければ自由に販売促進や競争が可能となっています。

一方で、2001年のエンロン社の不正会計事件以降、監査法人の職業倫理である独立性に関しては、厳しくもなりました。

2002年にアーサー・アンダーセンがエンロンとワールドコムの不正会計事件で消滅したことをきっかけに、アメリカの証券取引委員会(SEC)は監査の独立性のルールを厳格化しました。この結果、経営コンサルティング部門とファームの中核である監査部門との分離が求められ、大手ファームはコンサルティング部門や子会社を売却する動きになったのです。

その後は時間が経ったことによるのか、規定が変わったのかまでわかりませんがまた監査法人はコンサルティング事業を再設しています。

本書では、中世からの流れである「労働者との区別」はなくなってきているという文脈での法律や倫理綱領の改正ですが、全く自由というわけではなくて、むしろこうした業界全体の動きとそれを整える制度に適切に沿っていくことが大事かなと思いました。

終わりに

今日は読んだページよりも、読んだ内容から派生して書いたものが多くなりました。

1日5分読書を2冊続けて記事まで書くとだいたい60分くらいになります。

「1時間でブログ記事を書こう」としていたら着手できなかったのが、たった5分の内容に絞ったことで手がつけられています。

いつかやりたいと思っていることに手をつけられないなと感じる方は、1日5分から始めてみてはいかがでしょうか。

進化型の視点を持つとエゴが抑制できる/ 専門家にマーケティングが必要な外部環境 5分読書#5

このブログを書いている人
電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。 新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営