自分が大学受験していた時に、「新釈現代文」という本を読みました。
詳細は忘れてしまいましたが、「たった一つのこと」しか説かれていないという伝説の国語参考書です。
論の展開を正確に「追跡」し、論旨を把握することにフォーカスされていたと思います。
本記事では、ロジックサイン(指示語や接続語)に注目して論の展開を追跡するコツを紹介した本を紹介します。
文の構造を見抜いて読解力をつける
最近、小5の息子が「読解力アップ」という問題集に取り組んでいます。
この問題集は、論の展開のヒントになるロジックサインに慣れ親しみながら、文の構造から内容を読み解くものです。
5つのロジックサイン
ロジックサインは、ロジック(論理)を示すサインです。
5つあり、
- 同じもの
- 違うもの
- 理由と結果
- 内容を並べる
- 強調・考え
です。
同じもの
同じものには4つあります。
- 例 ・・たとえば、いわば
- わかりやすくする・・ つまり、要するに、すなわち
- 省略・・ これ、この、それ、それら
- 意味・・ 〜という
違うもの
違うものは4つあります。
- ひっくりかえす・・しかし、だけれど
- 否定と肯定・・〜ではなく
- くらべる・・一方
- 話を変える・・ところで、では、さて、それでは
理由と結果
- 結果と理由・・だから、なぜなら、したがって、よって
内容を並べる
- 追加・・また
- 追加と強調・・しかも
強調と考え
- 強意・・こそ、大切
- 心中・・思う、感じる、気がする、考える
大人になってからも役立つ読解力と表現力
こうしたロジックサインに自然に気づいて文章を読み解けることは、受験勉強にとどまらず有用と思います。たくさんの情報を読み解くことが求められる社会でも、的確に自身の考えを伝えて理解してもらうための基礎になるのではないでしょうか。
続編のこちらはストーリー仕立てになっているようなので、今の直結問題集が終わったら取り組んでみる予定です。