私がインターフェース領域を担当したのは働き始めてから5年が経った頃でした。メインはデータ移行担当だったものの、新システムのデータモデルが固まるまでは先に進められないことからインターフェースチームを手伝うことになりました。
しかし、インターフェースチームそのものに属さなくてもプロジェクト内でインターフェースに触れることはたくさんありました。
本記事では、私の経験をたなおろししてみます。
コールセンターシステムの統合テストで修理システムとの連携
コールセンターシステムを構築しているプロジェクトで統合テスト(総合テスト)を担当しました。業務シナリオ通りに動作するかを検証するタスクで、問合せ内容が修理に関連するものは、修理受付システムにもデータが連携される、というものでした。当時は把握していませんでしたが、これはインターフェースですね。
連携されるはずのデータが修理システム側で見えなくて担当の方に問い合わせると、「クーロンがキックされてない」などと説明してくれました。
クーロン(cron)とは、Unix系のOSでジョブ(スクリプト)を自動実行するために裏側で動き続けるプロセスです。10分サイクルなどで定期的に実行する時に使います。
物流料金計算システム
はじめて概要設計を担当したシステムです。大手製造業の物流子会社で刷新するシステムのサブシステムでした。
ほかのサブシステムとしてはWMS(倉庫管理システム、Warehouse Management System)、TMS(配送管理システム、Transportation Management System)、在庫引当などがありました。
料金計算システムは、マスタ設定や料金実績を照会する画面こそありましたが、WMSから受領する入出庫実績やTMSの配送実績をもとに荷主への請求料金を計算したり、業者への支払料金を計算するバッチ処理がメインでした。
そのため、インターフェースプログラムやバッチ処理を設計し、ジョブネットで自動化させるところまでが設計の概要だったのです。
おわりに
インターフェースの設計や開発を担当したことはなくても、過去に参加したプロジェクトを思い起こすと連想することができるかもしれません。
あなたの身近なところのインターフェース思い出せますか。