タイトルには、データベース設計が全面に出ていますが、販売管理業務と販売管理システムの基礎を理解するのに大変参考になります。
目次は以下の通りです。
1 業務システムの概要とマスタの設計(販売管理システムの全体像/基幹業務システム構築のポイント/部門/社員/商品マスタの設計 ほか)
2 販売システムのDB設計(受注業務のDB設計/出荷/売上業務のDB設計/請求業務のDB設計 ほか)
3 仕入/在庫システムのDB設計(発注/仕入業務のDB設計/入庫/倉庫移動業務のDB設計/在庫管理業務のDB設計
システム経験者が業務と必要機能を理解するのに役立つ内容
業務内容とデータモデル(マスタやトランザクションとキー)、主なデータ項目がセットで解説されるので、どんな領域でも業務システムの開発や運用経験があればかなり理解しやすいです。組織変更などについても触れられており、設計時に考慮すべきことは一通り触れることができます。
著者とシステムインテグレータ社の製品について
著者の梅田弘之さんは東芝、住商情報システムを経てシステムインテグレータ社を設立されています。同社は、GRANDITというERPパッケージを出していますが、Object Browserというデータベース支援ツールも有名です。SQL Plusでコマンドを打ち、データをスプールしていた頃に、協力会社からObject Browserを共有頂いた時の衝撃は今でも忘れることができません。