元外資系コンサルのガラクタ箱

図解でわかる販売・物流管理の進め方

いまでも販売物流に関する書籍は少ない気がします。特に生産管理などに比べると。今回2017年の4月に、サプライチェーンに詳しい石川 和幸さんによる、わかりやすいフレームワークと方法論が登場したので紹介します。

目次は以下の通りです。

はじめに
序章 そもそも販売・物流管理とは何か
第1章 販売・物流管理はなぜ必要なのか
第2章 販売・物流管理はビジネスモデルから始まる
第3章 顧客コンタクトポイントを付加価値化する
第4章 組織横断の計画マネジメントこそが収益を生む
第5章 受注から届けるまでの競争力を強化する
第6章 販売・物流管理を支える情報システム
第7章 販売・物流管理の改革の進め方
第8章 販売・物流管理を改革し続ける企業群

SCMを支える販売物流管理

サプライチェーンマネジメントは企業の販売から調達までビジネスプロセス全体に関わるはずですが、生産管理や計画が注目されてきました。

もちろん中核機能だからというのもありますが、売る部門(Sales)と届ける部門(Delivery)が異なることも理由の一つです。さらに、間に生産や調達部門も関わってきます。文字通りサプライチェーン全体をコントロールする必要があるがゆえに、こうした役割を担う組織がなかったり、そもそも手本とする枠組みがなかったのも一因でしょう。

ビジネスモデルから業務、システムまで

本書では、販売・物流管理の必要性から始まり、ビジネスモデル設計のポイント、計画や実行の業務プロセス、最後に下支えするシステムについて解説されます。システムについては、教科書的な機能概要にとどまらず選択の際の注意点などが盛り込まれているのが参考になります。

 

販売物流に関わる戦略策定、業務設計、システム導入に携わる方みなさんに手にとって頂きたい1冊です。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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