元外資系コンサルのガラクタ箱

すごい会議に学ぶ会議のエッセンス

最近なるべく会議に出ないようにしています(もちろん必要な会議に出てはいます)。

昔は関係ありそうな会議だったらたいてい顔出してたんですけどね。

発言量は少ないあるいは全く発言しないのに顔を出していた理由は、その会議だからこそ得られるインプットとか、複数人が集まってこそ出せる結論に興味があったからです。

もちろん参加しているプロジェクト内の役割として、自分が出る必要のある会議もたくさんありました。

しかし思っていた以上に自分はマルチタスクが得意じゃなかったし、会議中に発言しなければ存在価値がないというのを恐れていました。

なので、出る会議における自分の存在意義を探すくらいなら、出ない、という選択をすることにしています。

すごい会議

大橋禅太郎さんの「すごい会議」を読みました。

会議によって相性はありそうですが、そのエッセンスは多くの会議に使えそうなのでいくつか紹介します。

すごい会議は、何をするところかというと

です。参加者が皆で意図的に起こし体感することで、すごい成果を得ることが可能になります。

「イケル」感じのムードをつくる

正直こういったムードづくりはするのもされるのも得意ではないのですが、雰囲気づくりの大事さは理解します。

どんなに小さなことでもうまくいっていることを3つ以上紙に書いて、発表し合ってから会議を始めることで、いままで見えていなかった「うまくいっていること」が見えてくるそうです。

逆に、うまくいっていることを聞かずに問題だけにフォーカスすると、チームが疲弊する傾向が高まります。

うまくいかないことにフォーカスしがちな人がいたら、どうしてそう思うのか、ではなく、どうすればうまくいくか?を聞くようにすると向きを変えるきっかけになります。

参考記事:プロジェクトを円滑に開始するためのキックオフ活用

紙に書いて発表することの意味

その場で考えながら話すのではなく、紙に書いてから書いたことを読み発表するのには2つメリットがあります。

1つはスピーチが始まらないことです。話しが得意で好きな人は、2分3分とすぐに話してしまいます。しかし紙に書いたことを読むだけにとどめると20秒もあれば終わります。

2つ目は、書いている時点で周りの意見を聞けない分、影響力のある人の意見に左右されずに自分の考えが明確にわかり、それを相手に伝えられます。このおかげで、自分の考えと参加者の考えが、どこで同じかどこが違うかが明確になります。

自分の経営の意思をつくる

「達成したいことはなにか?」という質問は、なにが「可能」かというイマジネーションを広げてくれます。

特徴的なのは答えを5秒で書くこと。

5秒で書いても1週間悩んで書いても、86%答えは同じなのだとか。

「2020年3月31日までに、新サービスをリリースし、見込み客xx人に案内する」

というように日付と効果測定可能な形で意思を明確にすることがコツです。

これにより、自分の意思が明確になるとともに他の人にその意思を売り込むことが可能になります。

また、その日付のある意思を達成するのにどのくらいのお金や時間を投資する覚悟があるかを書くことも大切です。

会議に出るのは、呼ばれたから?

人は自ら創った目標は達成しようという意欲を持つ傾向があります。

参加したきっかけが招集されたものだとしても、役割が司会者やリーダーではないとしても、自分自身が得たい成果や貢献したい内容を紙に書いてから会議に臨むのは有用です。

参考記事:議事録を終了後5分で出すための会議前・中・後の動き方

終わりに

今後も自分が参加する会議は、ひとつひとつ大事にしていきます。

参考記事:会議で発言できない人のための準備や対策

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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