みんなで作ったつぎはぎのパワポ資料をきれいに整える方法という記事の続きです。
きれいに仕上がった資料は配布のためだけにあるわけではありません。むしろ講演を補助するための道具です。
本記事では、効果的なプレゼンテーションを行うのに参考になる書籍を紹介します。
私みたいに提案やプレゼンに迫力がないと言われたことのある方におすすめしたい1冊です。
「シンプルプレゼン」はまずDVDを観るところから
プレゼンテーションzenという本で有名なガー・レイノルズの本です。特徴は、80分の特別講義DVDがついていることです。
本書の使い方として、読む前にこのDVDつまりはガー・レイノルズ本人のプレゼンを観ることが推奨されています。
観て感じる。読んで理解する。実践して身につける。
本書の内容を体現したつくりになっています。ここが類書と違う点。
シンプルに構成された本書の目次
ガー・レイノルズのプレゼンがこの流れになっています。「日本人はプレゼンが苦手」という思い込みを壊すところからスタートし、大事なところをシンプルに伝えつつも飽きさせないメリハリがつけられています。
- イントロダクション
- 準備
- デザイン
- 話し方
- 質疑応答
「シンプル」で聴衆志向をつらぬく
単純化とシンプルの違い。
単純化は自身のため、シンプルは聴衆のためのものです。
聴衆の関心に添いつつ、聴衆が混乱せず受け止められるような量や順番を意識するのがシンプルプレゼンの基本です。
最も大事なことを的確に伝えるためにこそ、メッセージを絞り込みます。
「コネクト」で聴衆とプレゼンターがつながる
もう一つのポイントは、コネクトです。
準備段階から、聴衆がなぜプレゼンを聴いているのか、その人が心配していることは何か、その人にどうしてほしいかなど徹底的に聴衆を理解する手順になっています。
また、聴衆とプレゼンターの関係を踏まえてどのように通じ合うのかも設計します。
論理と感情の両面から訴えていきます。
終わりに
シンプルプレゼンのエッセンスを意識しつつ講演資料の最終化を進めています。章のまとめとか全体のまとめをシンプルにしています。
また、アンケート項目もあわせて考えて、参加者との間で次につながるよう動線を整えたいですね。
次記事はプレゼンを台無しにしないために主張の一貫性をチェックするです。