思考停止という言葉があります。
思考停止とは
考えることを止めてしまい、現状や一般的な常識を鵜呑みにしてしまうことを批判的に表現した言葉です。
コンサルティングの仕事はクライアントの課題を解決するものなので、思考を停止させるわけにはいきません。
思考が止まらないよう、時間の許す限り考え続けることが大切です。また、社内外の事例や有識者の意見を取り入れることも必要です。
発言停止とは
思考停止という言葉から発言停止という言葉を連想しました。
しゃべりすぎにの人の発言を止める言葉ではありません。会議で発言できずに終わってしまうことを批判的に表現した私の造語です。
欧米に限らず会議では、発言することが価値です。発言しないなら参加する価値はかなり少なくなります。
価値があるとするなら、参加者から後で情報共有してもらうための手間が省けるくらいなものです。
発言できなくなる理由
「会議で発言できない」と悩む人にオススメしたいある行動という記事にある通り、理由はシンプルだと思います。
- 議論の内容が理解できない
- 発言に自信が持てない
とはいうものの、内容を理解できなくても発言できる人もいますし、気兼ねなく質問できる時もあります。自信がなくても発言できる時もあります。
私の場合、この違いは参加者に起因します。
参加者で会議の目的が満たされかつ、自身の発言が会議に対して有益である自信が持てず、さらに参加者の時間を奪ってしまうと感じるとき、私は発言ができなくなってしまいます。
もちろん何か発言(ただ声を発するではなく参加した価値を出さねばという焦りを伴いながら)する機会を伺いながら内容の理解には努めています。
そのために耳に入る言葉をPCに打ち込むこともしばしばです。とはいえまともな議事録には程遠いメモなため、議事録作成を担当するには不安です。
事前準備する
先の記事でShinさんは事前にアジェンダを整理し、発言パートを取りにいくことをおすすめしています。
まさにこれです。
会議の全体像や目的を理解し、自らアクションを起こしていくに限ります。会議の組み立て方や、発言することに慣れると徐々に抵抗は減っていきます。
また、会議の参加者や、資料を事前に確認し、どんな結論やアクションが期待されるのか、どんな質問が出てくるのかをわかる人に聞いておくのは有用です。
会議に出るのをやめる
それでも発言できないことはあるかもしれません。そんなときは、思い切って会議に出るのをやめてみてはいかがでしょうか。もちろんそれは自分の仕事を減らすことにつながる危険性は多分にあります。
荒療治ですが、自身の仕事の意味を再確認するきっかけにはなります。
会議後にアウトプットする
新しいプロジェクトや業務に参加した時には、それでも発言できない場合もあります。
会議中の発言が全てではありません。
会議の前後に質問や意見をアウトプットすることも参加の価値を生み出すことにはつながります。
終わりに
「あいつ思考停止してる」「なんかしゃべれよ」といった言葉は、できない人を苦しめます。
嫌がったりさぼったりしてるわけではなく、したくてもできないのが本音だと思うので、本記事のような対策が参考になれば嬉しいです。