元外資系コンサルのガラクタ箱

Medicallyのオンライン特定保険指導プログラム体験談

コロナで運動不足を感じている方も多いかと思います。私もその一人で、昨年の定期健診で腹囲が87cmとメタボリックシンドロームの閾値をついに超えてしまいました。フルリモートワークが引き金になったのかもしれません。

その対策として、Medicallyというオンライン特定保険指導プログラムを受け、3か月かけて食事や運動の習慣改善を図りましたので体験談を紹介します。

Medicallyとはメドケア株式会社が提供する、生活習慣病患者に特化した遠隔診療サービスです。
保健事業のDXを推進する一貫で、オンライン禁煙外来、(糖尿病などの)オンライン重症化予防と並んでオンライン特定保健指導を提供しています。

どんなプログラムか

提供元のMedicallyのサイトでは以下のように紹介されています。

スマホで無理なく続けられる生活習慣改善プログラム
スマートフォンを活用し、テレビ電話とアプリチャットによって管理栄養士の指導を受けていただくことができます。
いつでもどこでも自分の空き時間に利用できるので、気軽に無理なくプログラムを受けることができます。

栄養士さんの指導やアドバイスを受けたい一方で、なるべく外出は控えたい。そんな時に、全てオンラインで完結するプログラムは魅力的でした。

栄養士さんとの通話に加えて、採血キットを使って自宅で血液検査が受けられるのも魅力です。

期間は3か月で、私の場合は以下のようなスケジュールで進めました。

スマホアプリが使いやすい

アプリ画面はこんな感じです。シンプルでとても使いやすいです。

テレビ通話の予約も、診療・予約タブから利用サービスを選ぶと、希望日が指定でき、時間帯を選んで確定ボタンを押すだけで予約が完了します。キャンセルも前日まで可能です。固定の栄養士さんが担当して下さるわけではないですが、逆に候補日時が多いので日程調整がしやすかったです。

初回のテレビ通話時に目標設定した内容や、スケジュールもアプリのホーム画面からすぐに見られるのもありがたいです。こうしたプログラムは、自身で目標やスケジュールを忘れがちなので、「どうなってたかな」というのをすぐに見られるのは習慣を改善するのに役立ちます。

週次で食事や運動の状況を報告したりフィードバックをもらうのには、メッセージ機能を使います。こちらも、シンプルなやりとりの機能で、食事や運動ログなどの写真添付をしたり、テキストで状況や感想をコメントしたりしました。

バイタルデータがiPhoneのヘルスケアアプリと連携できるのも便利でした。腹囲のみは手入力しましたが、体重と歩数の数値を自動連携できていたので、栄養士さんへの報告に手間がかからずすみました。

初回テレビ通話(10-15分)の様子

初回テレビ通話を予約しておくと、数日前にメッセージが届きます。短時間の通話ですので、事前に体重・腹囲などのバイタルデータを入力するとともに、任意で直近の食事記録を伝えるよう案内があります。

何気なくアップした写真からも、コーヒーは普段からブラックなのかとか、ラーメンの汁はどのくらい飲んでいるか、ポテトチップは一人で全部食べているのか、など通話の中で質問され、食生活を意識するきっかけになりました。

予定時間になると栄養士さんから着信があります。お名前程度の紹介の後スムーズに事前情報などから確認に入り、コンパクトにアドバイス頂けました。

3か月後の目標としては、体重67kg、腹囲84cmを目指すよう設定しました。

設定時点の体重は69.9kg、ほぼ70kgでした。腹囲は87cmでした。3か月で3kg減ですのでそれほど無理のない数字だったと思います。

通話の終わりに、行動目標として3つを設定しました。

  1. エアロバイクを15分間長く行う(約70kcal)
  2. 夕食時のご飯のおかわりは控える(約130kcal)
  3. 間食は週1回にする(約50kcal)

体重を月に1kg減らすには、月に7000kcalを減らす必要があり、1日あたりにすると200kcalくらい。

食事減と運動増でコントロールしましょうというメニューでした。

日々の食事でて食べ過ぎてしまうのをメインに削りつつ、エアロバイクを1日30分こぐようにしていたので、さらに運動の消費カロリーを増やすためのプラス15分することにしました。

短時間の通話でしたが、納得感を持って行動目標を持ち帰れました。

テキストメッセージを使った週次での報告

毎週末に、行動目標の達成状況や感想をメッセージで送りました。最初の2か月は調子よく続けられたのですが、GWと仕事の繁忙で最終月は報告ができなくなったのが残念でした。

報告した際には当日か翌日にはフィードバックのコメントが頂けたので励みになりました。行動目標が未達だったとしても体重と腹囲の測定が習慣になったのは大きいです。

自宅での血液検査

最終月の3か月目には、血液検査キットが自宅に郵送されます。 

写真にもあるように生活習慣病に関わる14項目が検査できます。

私は採血中に気分が悪くなることがよくあったので、自宅で受けられるのは魅力的でした。

関連記事: 採血中に気分が悪くなる私がとった2つの対策(手選びと目を閉じ深呼吸)

しかしいざ自宅で受けられるとなると今度は、針をどうやって自分で刺すのかが気になりました。

採血キットの中身はこんな感じです。

左下のピンクと白の器具を薬指に押し付けると、軽く針が飛び出てきて血が出ます。血が出た後には小豆粒くらいの大きさになるまで血を自分で絞り出し、写真真ん中下のスポイトで血を吸い取って、右下の入れ物に入れます。密封した入れ物を郵送すると1週間くらいで結果が出ます。

血液検査結果も、先程のアプリに表示されます。情報が分散しなくてわかりやすいです。

最終テレビ通話(10-15分)

血液検査は最終テレビ通話の15日前程度に送っておくことと案内があったのを見逃していまして、結果が間に合うか微妙でしたが、無事に結果も踏まえてテレビ通話ができました。

体重は68.9kg(-1kg)、腹囲は86cm(-1cm)でした。どちらも目標値は未達。原因はGW中に食事量が増えてのリバウンドです。

GW最終日には70kgになり、プログラム開始時の体重を超えて台無し感がありましたが、少しは改善が見られてよかったです。

また、血液検査のほうは、かなり改善がありました。

肝機能改善の状況」という記事にも書いているように、中性脂肪とγGTPの数値が赤信号です。

こちらが、中性脂肪は146mg/dLで、30-149の基準値にぎりぎりおさまりました。また、γGTPについても-79の基準値で101(U/L)でした。再検査などでも200-300を叩き出している中でこの数値はかなりよいです。

もちろん検査環境が違うので単純比較はできませんが、次に病院で受けるのにも期待ができます。

テレビ通話では、初回とは違う栄養士さんでしたが、食事や運動の状況確認と今後に向けてのアドバイスをもらえました。

終わりに

3か月のプログラムは終了し、特に自費で延長する制度もないようですので、いったん自走する形になります。

定期健診は11-12月頃に受けているので、その頃までにはコンディションを整えて、脱赤信号、黄色信号は目指したいと思います。

 

▼日々の体重測定にはこちらを使いました。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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