ロジックの不備はコンサルタントの敵です。
見抜かれても、見抜けなくてもいけません。
クリティカルシンキングとは
批判精神を持った客観的な思考です。物事を正しい方法で正しいレベルまで考えることを目的にしています。
ロジカルシンキングとの違い
ロジカルシンキングはクリティカルシンキングの必要条件です。これに客観的な視点や本当に正しいかを問う批判精神を兼ね備えたものがクリティカルシンキングです。
ロジカルシンキングを支えるピラミッドストラクチャー
クリティカルシンキングやロジカルシンキングの土台となるのがピラミッドストラクチャーという手法です。
結論のメッセージを上に置き、そのメッセージをサポートするメッセージを順次下部に配置していきます。
これを作成することにより、説明する本人も説明を受ける側もそのロジックを容易に理解でき、飛躍や破綻に気づきやすくなります。
ピラミッドは2種類。演繹と帰納
否定されない一般論やルールと、観察した事象から結論を導き出すのが演繹法です。
例)
人は誰でもいつか死ぬ(一般論)
ソクラテスは人間(観察事象)
→ソクラテスもいつか死ぬ。
多くの観察事象から類似点をまとめて結論を導き出すのが帰納法です。
例)
A社は新製品が出ていない
A社の従業員が辞めている
A社から支払いの先延ばしがあった
→A社は経営難に陥っている。
というものです。
どちらもわかりやすいですが、演繹法は一般論を過度に一般化し過ぎないよう注意が必要です。帰納法は類似点の着目の仕方で筋違いな結論になってしまうこともあります。
どちらも結論の確からしさを検証することが重要です。
終わりに
冒頭にも書いた通りロジックの不備は、自身の主張を伝える上でも、相手の主張に意見する上でも敵になります。
気持ちよく仕事を進めるためにもクリティカルシンキングを徹底したいところです。
相手を批判し否定するための思考ではなく、事実を鵜呑みにせず批判的に客観的にとらえられる方法として。