元外資系コンサルのガラクタ箱

キックオフと同時に固めるべきもの

プロジェクトが開始したらいよいよプロジェクトタスクを実行していきます。検討を行い、成果物を作成します。そのため議論の方向性や想定される結論はどんどん変わっていきます。

しかし当初目標や進め方を際限なく変えていてはプロジェクトが終了した段階で(当初終了すると予定したタイミングで)思いもよらないところにたどり着いている危険があります。

本記事では、キックオフと同時に固まるべきプロジェクト計画について紹介します。

キックオフまでに準備したプロジェクト計画

プロジェクトキックオフを迎える段階では、プロジェクトの目的とゴール、アプローチ、タスク、体制、スケジュールなどが準備されています。

これを関係者で合意しておくことが重要です。

合意したドキュメントを固めるのです。

固める、とは

固めるとは、何が何でも変えないことを意味するわけではありません。しかし、個々のタスクの中でチームが自由に変えることは許さない。然るべき理由説明をもって、プロジェクトマネージャーの承認を得てはじめて変えられる状態にします。

固めることの効果

よりよい方向に変えるのを許さない理由は、変えることにはプロジェクトメンバーの負荷を伴うからです。作成した資料を常に最新の計画にあわせ続ける作業は、実工数だけでなく精神的にもよくない影響をもたらします。仮にそれがプロジェクトの効果を高める正しいものであっても、です。

キックオフまでにすべきこと、それでも変える必要性の察知と判断

キックオフまでにすべきことは、プロジェクトの目的や目標、進め方の合意です。合意した内容は、開始時点で合意できないことも含めて文書として書き起こしておくことが重要です。

それでも変更は発生します。変更自体は避けられないので、変わる要素を察知し、変わることの妥当性を評価し判断自体を合意することが重要です。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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