2020年2月末からずっと自宅で仕事をしています。テレワーク、リモートワークなどいろいろな言い方はありますが、カフェなどに出かけることもなく、在宅で作業が完結しています。
在宅のメリットは仕事とプライベートのこまめな切り替えができることや通勤の負担が減ることがありますが、9か月続けていても、仕事自体で生産性が下がったり不都合を感じたりしたことがありません。
もともとリモートワークに対応できる社内インフラが揃っていたことも一因ではありますが、3つのポイントがあると考えています。
チームづくり
自宅で仕事するようになり、今までは個人対個人で済ませていた仕事が2-4人のチームで動くようになりました。チームという単位ができることで、全体としての役割やアウトプットが明確になります。また、チームの中のそれぞれが接点となる人が異なるため、インプットやアウトプットが有機的につながります。
リズムづくり
チームで動くようになった時に大事なのはチームでのコミュニケーションの場です。オフィスで顔をあわせる機会がない分、偶然会うことはなくなりますが、逆に週次や隔週、月次などと時間を決めてミーティングをセットすることで、取るアクションにリズムが生まれます。進捗の報告や確認のための集まりではなく、それぞれが仕事を進めながら生じた状況に、チームで向かっていくことができます。
また、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツールもありますが、Slackなどのチャットツールを使ったコミュニケーションも有効です。電子メールで長々と文面を並べることは減り、Googleスプレッドシートなどの文書で共同編集が当たり前になったことも追い風です。
シンクロづくり
定期的なミーティングには向き不向きがあります。時間や形式が決まることで安心して進められる人もいれば、それを窮屈に感じる方もいます。コロナ禍で皆が離れた環境で仕事をしている場合には、チームを意識して、リズムを生み出すことが効果的と思いますが、各自の足並みが揃っていないと、せっかく時間を共有してもうまくいきません。互いの時間を拘束し奪うことになってしまうからです。
ここで大事になるのがそれぞれの思考や仕事がシンクロしていることです。アイデアを出して発散させる段階で細かすぎる作業の質問や突っ込みは水を差すことになります。逆に作業を粛々を進めて完成させる段階での奔放な発散はノイズになります。
今自分たちのチームは何をやっている段階なのか。その部分でシンクロしていると個人の作業を有機的に進めることができやすくなります。
終わりに
コロナ禍のリモートワークで孤独感を覚える人が増えているとも聞きます。私はとても幸いなことに、9か月在宅を続けていても、快適に仕事ができています。
ポイントをまとめると以下のようになります。
- チームができていること(誰と誰がどういう共通の役目を持つか明確になっている)
- リズムができていること(定期的なミーティングやコミュニケーション手段が明確になっている)
- シンクロできていること(チームや個人が何をする段階かの意識が合っている)