外資系コンサルタントとして働く限り、価値があることに優先して取り組むべきです。
クライアントと所属ファームの両方に価値があることに取り組みたいものです。
**
私は外資系コンサルタントを希望して新卒でコンサルティングファームに入社しました。
16年前の話です。しかしながら16年経った今でも、英語もできないしロジカルシンキングも怪しいし華々しいアピールポイントもありません。これは残念なことです。
あれ?これって自分がバカだということを半分は意味しつつも、残り半分はコンサルティングファームのせいなんじゃないの、ともふと思い立ちパソコンを立ち上げました。
(所属ファームをdisる記事ではありませんし、自虐してすっきりする記事でもありません。しかし自己正当化の心理というのは恐ろしいものです。過度に感情移入することなくクライアントへの価値提供について考えられる方は、続きをお読み下さい)
自分はクライアントに価値を提供しているのか?
迷わずYesと答えたいところなのですが、迷ってしまうのが我ながら残念です。
これが「クライアントのために一生懸命働いたか?」であれば迷いなくYesと答えられのです。
一生懸命に対してYesと答えられるのは、私の長所でもあり短所でもあります。
長所と認められるのは、「クライアントのために一生懸命」を極めて素直に真面目に取り組めた点です。
性善説にもとづくと誰もがそうなので当たり前すぎて相対価値はないかもしれません。性悪説にもとづくとどうなのでしょうか。そうはいっても倒れたり諦めたことはゼロではないとでも言うのでしょうか。
短所なのは、一生懸命の優先付けが戦略的でない点です。本来はクライアントに提供できる価値を明快に説明できるべきです。例えば、
- 価値を提供した業界やクライアント
- その業界やクライアントが抱えていた課題
- 課題に対する解決策やソリューション
- 解決策を見出したりソリューションを導入するために適用したスキル
- 最終的に提供できた価値
そして、自分が提供できる価値を高めるためにどう戦略を立ててきたか。
どう優先順位をつけてきたか。
外資系コンサルタントが優先して取り組むべきことは、クライアントおよび所属ファームに価値あることです。
価値あることに優先して取り組み、価値につながらないことは断るべきなのです。
責任が自分なのか、ファームなのかという短絡的な話ではなさそうです。
じっくり考えてみたいと思います。次記事では提供価値について考えてみます。
次記事を書きました↓