PMP(Project Management Professional)を2012年に取得しました。2018年に更新しないことを決め現在はsuspendedになっていますが、資格取得、保有時の経験を踏まえて、プロジェクトマネジメント資格について書きます。
実務で資格が求められることはあるか?
プロジェクトマネージャーやプロジェクトマネジメントオフィスなどの役割を担うにあたり資格が求められることはほとんどありません。
噂レベルで官公庁のプロジェクトにアサインされる際に持ってるかどうかチェックさせると聞いたこともありますが、それ以外では求められる話は皆無です。
とはいえ資格を持っていることで、知識を有することを示せます。プロジェクトアサイン時や転職面接時にアピールすることは可能です。ただし、おおっぴらよりはさらりと伝える程度がよいかと個人的には思います。
資格取得を通じて身につけた知識は役立つか?
PMP資格は、4時間で200問のテストに合格すると取得できます(会場でWebテストを受けられるのでその場で合否もわかります)。
PMBOKガイドの内容に加えて、プロジェクトマネジメント業務を対象とした問題が出題されます。
そのため、合格すると、PMBOKガイドにある一通りの内容を理解することができていると考えてよいでしょう。
これらは例えば、以下のような時に役立つと考えます。
- 状況把握する
- 成果物やプロセスを定義する
プロジェクト状況を把握するのに役立つ
立ち上げ時か途中参加にかかわらず、プロジェクト状況を把握するのにPMBOKの知識は役に立ちます。
今がどのフェーズにあるのか、プロジェクトは健全なのか、自身の求められている役割を担うためには何を知る必要があるのかなどの指針になり、PMBOKで使われる言葉は共通言語としてやりとりに使えます。
成果物やプロセスを定義するのに役立つ
また、成果物を参照したり、これから作る成果物のフォーマットなどを定義したり、プロジェクト管理のプロセスを定義するのにも使えます。
複数の企業で契約締結してプロジェクトを行うことは珍しくないため、それぞれの成果物やプロセスは名前が同じでも完全一致することはありません。そこで、それぞれに関して定義説明やサンプルデータを確認しながら進めていきます。
終わりに
プロジェクトマネジメントの資格は持っていなくても機会を失うことは少ないです。しかし、資格取得を通じて得た知識は、持ってなくても実務は可能ですが、体系的にプロジェクトを整え、関係者と円滑にプロジェクトを進めるのには役立ちます。
これから実務でプロジェクトマネジメントに携わる方は、PMPやプロジェクトマネージャーなどの資格取得も検討してみることをおすすめします。