元外資系コンサルのガラクタ箱

経済が好調なうちにこそ打っておきたいリスク対策

世界経済は好調です。15年くらい働いていますが、入社してから一番好調だと感じます。

2001年に入社した頃はデフレ真っ最中でした。マクドナルドが80円くらいでハンバーガーを販売していました。

2009年にはリーマンショックの不況があり、たて続けに2011年東日本大震災が起こりました。

世界経済の流れにのりアベノミクスで日本もようやく流れに乗っている、それが今なのだと思います。

好調はいつまで続くのか。好調を脅かす要因にはどんなものがあるのでしょうか。

2018年の10大地政学リスク

ユーラシア・グループは、2018年1月2日に、2018年の10大リスク最も重要な地政学リスクトップテン – を発表しています。

  1. 中国は力の真空状態を歓迎
  2. 偶発的なアクシデント
  3. 世界的なテクノロジーの冷戦
  4. メキシコ
  5. 米・イラン関係
  6. 弱体化する組織・機関
  7. 保護主義の拡大
  8. 不透明さ増す英国
  9. 南アジアで高まるナショナリズム
  10. アフリカに広まる政情不安

CEOが脅威と感じるもの

世界CEO調査によると、テロリズム、サイバー脅威が上昇している一方で、不透明な経済見通しと為替相場の乱高下は下落しているそうです。

しかしアジア太平洋に目を向けると、鍵となる人材の獲得や、技術変化のスピードが上位です。テロやサイバーはその次です。

リスクの管理方法

上に挙げたような大きなリスクを自身で扱ったことはありませんが、考え方としては通ずるものがあると思います。

以下のプロセスで管理します。

  1. リスクを特定する
  2. リスクを分析、評価する
  3. リスクに対応する

代表的なリスク対応策には、低減、転嫁、許容、回避があります。

ポートフォリオを組んで全体として倒れないようにするのが低減。

保険や証券化するのが転嫁。

受け入れる判断をする(逆に何もしない)のが許容。

リスクを発生させないために事業売却などを図るのが回避です。

おわりに

虎穴に入らずんば虎子を得ずという故事もあるようにリターンを得るためにリスクをとるという話はありますが、地政学リスクは規模も影響も異なります。

保険かけて済まされる話はほとんどないように思います。

とはいえグローバルにビジネスを展開するなら経営者は避けて通るわけにはいきません。

経済が好調な今のうちにこそ打てる手を検討しておきたいところです。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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