元外資系コンサルのガラクタ箱

プロジェクトメンバーが安心して活躍できる場をつくるためにプロジェクトマネジャーにできること

「遊ばせとくんですか」といってとにかく何か作業を与えようとする人がいました。

協力会社の人には対価を支払っているので、もちろん何日間も作業を振らない状態が続くのは、決してよいことではありません。

しかしこの考え方は雇われているメンバーの士気を大きく下げます。

同じ人が、協力会社の人について「スマホいじってた。暇なのではないか」とも言っていました。

馬鹿げています。

とはいえこういう見方をする方もいるからか、新人の頃から、クライアント先ではネットサーフィンをしない、私用の電話は慎むなどを基本動作として教えられ、実践してきました。

役割分担と管理

チーム内で役割を分担したらあとは完全に任せるべきです。

任せた作業を全うする上で課題があった時にメンバーのほうからエスカレーションがあるのが正しい姿です。

しかし管理者はついつい口出しをしたくなります。

そのやり方では終わらない可能性がある。途中経過が見えない等々。

理由はどうあれ、この口出しをしないよう心がけたいものです。

中途半端な口出しは、メンバーの主体性やメンバーへの信頼を傷つけることになるからです。

安心して活躍できる場づくり

メンバーの自尊心を傷つけないためのリーダーやプロマネの留意点は以下の通りです。

まずは役割分担です。どの成果物を作るのか、どの会議を担当するのかを明確にします。

続いて管理ルールです。成果物作成についても、提出前のレビューや共有方法をどうするのか、完了をどう管理するのかを明確にしておきます。

ルールだけでは何ともならない面もあります。信頼関係を築くことも大事です。どの領域なら任せられるのか、どういう考え方や作業の進め方をするのかを分かり合い、助け合える関係を目指したいものです。

おわりに

自戒もこめてまとめてみました。新任リーダーや、リーダーとの関係に不満を持つメンバーの方の参考になれば幸いです。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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