「遊ばせとくんですか」といってとにかく何か作業を与えようとする人がいました。
協力会社の人には対価を支払っているので、もちろん何日間も作業を振らない状態が続くのは、決してよいことではありません。
しかしこの考え方は雇われているメンバーの士気を大きく下げます。
同じ人が、協力会社の人について「スマホいじってた。暇なのではないか」とも言っていました。
馬鹿げています。
とはいえこういう見方をする方もいるからか、新人の頃から、クライアント先ではネットサーフィンをしない、私用の電話は慎むなどを基本動作として教えられ、実践してきました。
役割分担と管理
チーム内で役割を分担したらあとは完全に任せるべきです。
任せた作業を全うする上で課題があった時にメンバーのほうからエスカレーションがあるのが正しい姿です。
しかし管理者はついつい口出しをしたくなります。
そのやり方では終わらない可能性がある。途中経過が見えない等々。
理由はどうあれ、この口出しをしないよう心がけたいものです。
中途半端な口出しは、メンバーの主体性やメンバーへの信頼を傷つけることになるからです。
安心して活躍できる場づくり
メンバーの自尊心を傷つけないためのリーダーやプロマネの留意点は以下の通りです。
- 役割分担を明文化する
- 管理ルールを明文化する
- 信頼関係を築く
まずは役割分担です。どの成果物を作るのか、どの会議を担当するのかを明確にします。
続いて管理ルールです。成果物作成についても、提出前のレビューや共有方法をどうするのか、完了をどう管理するのかを明確にしておきます。
ルールだけでは何ともならない面もあります。信頼関係を築くことも大事です。どの領域なら任せられるのか、どういう考え方や作業の進め方をするのかを分かり合い、助け合える関係を目指したいものです。
おわりに
自戒もこめてまとめてみました。新任リーダーや、リーダーとの関係に不満を持つメンバーの方の参考になれば幸いです。