元外資系コンサルのガラクタ箱

SEノウハウ ITプロジェクト管理編はノウハウを綴り続ける著者渾身の作

プロジェクト管理の解説書を読んだけどもっと具体的な説明や事例を知りたいと感じたことはないでしょうか。そんな人のための本を紹介します。

SEノウハウ ITプロジェクト管理編とは

エムさん(@exadmin)によってKindle出版されているSEノウハウシリーズのプロジェクト管理編です。

<書籍概要より引用>
合併、システム統合等の大規模なプロジェクト管理にかかわる書籍です。
PM/PMOとして、プロジェクト管理業務全般について実施する業務・作業のノウハウを本書に纏めています。

これまでに出版されたシリーズは以下の通りです。

このシリーズを読むかどうかのリトマス紙

移行・リリース編を読んでいたので本のスタイルは知っていましたが、初めて読まれる方には少し堅めの印象を受けるかもしれません。また、序文やおわりにのような著者の人となりがわかるような文面もありません。

いきなり解説から始まり、解説の終わりと同時に最終ページです。ノウハウを必要とする人のためのノウハウ本です。

それは章立てにも表れています。ざっと章立てを見てみてください。

<章立て>

この章立てを見てどう感じるでしょうか。ささっとスクロールして惹かれるところがなければおそらくこの本の対象読者ではありません。

逆に気になるキーワードがたくさん目に止まり、詳細を知りたいと感じた方には、期待する内容が書かれていると言えます。

この本の読み方

Kindle本なのでスマホや専用端末でも読むことができます。プロジェクト管理に関わるが実務経験に乏しい場合は、通読すると流れが理解できるでしょう。

プロジェクト管理はプロジェクトを通じて多くの運営ルールやドキュメントを用いて行います。本に書かれたノウハウを有効活用するには、デスクトップ版Kindleアプリを用いてPCで開き、プロジェクト管理ガイドやドキュメントテンプレートを整備する際に参照したいところです。

苦労したことや自身の経験を届けたい想いに共感

著者のエムさんは、ご自身のTwitterプロフィールに書かれているように、40冊くらい書きたい本があるそうです。今回のITプロジェクト管理編が15冊目、それでもすごい量ですが、40冊だとするとまだまだ道半ばですね。

『SEノウハウ』シリーズはストイックなノウハウ本であり、本を書きたいと思うに至ったエピソードなどは掲載されていません。

私も自身が経験したノウハウを本にしたいと感じて「データ移行ガイドブック」を書いたため、勝手ながら共感しています。

苦労されたこと、経験する中で得られたことを、それを必要とする人に届けたいという想いをお察しします。影ながら応援しております。

また、こうした本を必要とする人に届く可能性を増やしたく、本記事として拙ブログでも紹介させて頂きました。

関連記事(移行・リリース編 本の紹介記事)

データ移行の教科書を紹介します(ガイドブックもお供にどうぞ!)

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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