1日5分読書を始めてから初めての週末です。
ティール組織
ティール組織のp75の「コンパスとしての隠れた正しさ」を読んでいます。
進化型以前のエゴを抑えきれない状態では、外的な要因によって判断が左右されがちになると言います。
衝動型(レッド):自分の欲しい物を獲得できる判断
順応型(アンバー):社会規範への順応度に照らした判断
達成型(オレンジ):効果と成功を基準にした判断
多元型(グリーン):(組織への)帰属意識と調和を基準にした判断
一方で、進化型では、意思決定の基準が内的なものになります。自分の内面に照らして正しいかどうかを判断します。充実した人生を送るよう努め、結果として他人から認められたり成功、富、愛が得られるようになります。
この章ではどのように進化型に向かうかの解説が続きますが、それまでのレッド〜グリーンとの対比が例で示されるので他の組織モデルの理解も深まる感じがします。
コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング
第1章「プロフェッショナル・サービスのためのマーケティング」を読んでいます。いよいよ「マーケティングとは」の解説に入るのですが、その前に、問いを引用します。
- マーケティングとは正確にどういう活動を指すのだろうか?
- マーケティングなど不要としてきた多くの専門家が、マーケティングの可能性に目を向けるようになったのはなぜか?
- マーケティングの要は何で、それをどのように利用すれば顧客を獲得し満足させられるか?
- プロフェッショナル・サービスのマーケティングと、車や石鹸といった有形財マーケティングとの違いは?
- プロフェッショナル・サービスのマーケティングに特有の問題点、言い換えれば、マーケティングに目を向け始めた専門家が期待どおりの成果を上げられない理由は何か?
私もマーケティング部門に異動したものの、こうした問いを立てて自分の仕事に目を向ける機会が少なかったので読みながら考えてみたいと思います。
まずはマーケティングの定義から。
マーケティングは社会的活動であり、管理プロセスである。
マーケティングによって、
個人や集団は価値ある製品やサービスを創造し、
他者と交換して、必要なものや欲しいものを手に入れる
のである。
この定義にあわせて、念頭に置く点が7つあるとされています。
- マーケティングは管理プロセスであり、脈絡のない複数の策の一つではない
- ターゲットとして選んだ顧客グループのニーズとウォンツと需要に基づいて行う
- 「交換」が中心的概念
- マーケティングはターゲット市場を選択することであり、無分別にニーズに応えるものではない
- 効果的なマーケティングは顧客志向であって、売り手志向ではない
- マーケティング活動を長期的成功に導くためには、ターゲット顧客に絶えず満足を与え続ける必要がある
- 顧客満足を長期間にわたって維持するには、顧客との関係構築が必須
狭くマーケティングを広告や販売活動と位置づけてしまうと、商品やサービスを知ってもらったり買ってもらうことに目がいってしまいます。
この定義を読むと、他者との交換の前に「価値ある製品やサービスを創造」することがあり、
交換の後に「必要なものや欲しいものを手に入れる」ということもマーケティング活動であることがわかります。
終わりに
リモートワークをしていると家族との接点も増えていて、子供たちと一緒に勉強するのも楽しいです。
娘の春休みの宿題もひと段落し、新たに配布された教材に取り組んでいます。年間研究といってテーマを決めて取り組むものがまるで大学生のようなものなのですが、こうした取り組みを中学の段階から経験できるのって貴重だなと思います。息子のほうも塾の月次テストを自宅で解いたりしています。
では、また明日。