プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを成功させるための活動です。プロジェクトを成功させるためにマネジメントすることです。
マネジメントは、経営や管理と訳されます。目標達成に向けて、関わる人や使えるものやお金を適切に扱うことです。
本記事は、はじめてプロジェクトマネジメントについて学ぶ人に向けて、プロジェクトマネジメントはどういうものなのかを解説します。
会社の業務に限らず個人の創作物や、友人やコミュニティで何かに取り組む時にも応用の効くノウハウです。
プロジェクトとは何か
米国PMI(Project Management Institute、プロジェクトマネジメント協会)が制定しているプロジェクトマネジメントを体系化したガイドであるPMBOK(ピンボック、Project Management Body Of Knowledge)では、以下のような定義がされています。
プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務である。
簡単に言うと、
- 独自の何かを創造 = 自分にとって独自の新しい何かを生み出す
- 有期性のある = 明確な始まりと終わりがある
ということです。
プロジェクトの始まりはプロジェクトを立ち上げた時ですが、終わり方は2通りです。プロジェクト目標の達成と、中止です。中止にも2通りあって、目標の達成が見込めないから止めるものと、状況が変わって立ち上げ時の必要性がなくなったから止めるものがあります。
同じことを書いているのですが、箇条書きで階層化すると理解しやすいかもしれません。
- プロジェクトの有期性
- 明確な始まり
- プロジェクトの立ち上げ
- 明確な終わり
- プロジェクト目標の達成
- プロジェクトの中止
- 目標の達成が見込めない
- プロジェクトの必要性がなくなった
- 明確な始まり
文章と階層化された箇条書き、理解しやすいほうで理解頂ければよいのですが、プロジェクトマネジメントを学ぶ際にこの両方の表現に慣れておくのは個人的におすすめです。丁寧に意味を言語化することと、日本語で表現しづらい構造を階層などで表現することにはどちらもメリットがあります。
膨大な分量の知識体系であるPMBOKガイドも、個々の定義が言語化されていることと、個々の知識が構造化されていることで必要な知識を適切に活用することが可能になっています。
まとめると、プロジェクトとは、期間を決めて独自の何かを創造すること、です。
プロジェクトが創造する独自のプロダクト、サービス、所産とは何か
今度は、前の見出しで省略していた、プロダクト、サービス、所産(しょさん)について見ていきます。
プロダクトとは、企業や個人が顧客などに販売する製品のことです。書籍や建造物のような有形のものもあれば、ソフトウェアやデータのように物理的実体のないものもあります。
サービスとは、売買した後にものが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことです。
所産とは、ある事の結果として生み出されたものです。例として、新規プロセスが将来社会に便宜をもたらすかを判定するのに使う知見を得るための研究が挙げられています。
階層化すると以下のようになります。
- プロジェクトが創造するもの
- プロダクト
- 有形
- 無形
- サービス
- 所産
- プロダクト
いかがでしょうか。あなたのプロジェクトが創造しようとしているものはどれにあたりますか?
終わりに
プロジェクトマネジメントについて学ぶためのとっかかりとして、「プロジェクトとは何か」について解説しました。
そのプロジェクトでいつからいつまでの期間に、何を創造するのかが書ければ、プロジェクト立ち上げは始まったと言えます。