元外資系コンサルのガラクタ箱

移行元と移行先のマッピングは大枠から詳細に決めていく

移行元の調査が進み、移行先データモデルの確認がとれたらマッピング作業に入ります。

まずは論理エンティティや物理テーブル単位でのマッピングを行います。顧客基本情報や顧客詳細、顧客担当者などの論理エンティティとそれに対応する物理テーブル名を移行元と移行先で突合せます。

移行先ではパッケージソフトを使っているため正規化が進んで分かれているのに対して、移行元では一つのテーブルにすべて格納されているように、必ずしも一対一にはなっていないのが通常です。それらをどう変換するかを編集仕様として表現します。プログラムを書くほど厳密ではなくても、ロジックとして成立するような条件や計算式で表現できるとよいです。

この成果物はマッピング定義書や編集仕様と呼ばれます。シンプルなものであればこれがあればプログラム構築に入れます。扱うテーブルが多岐にわたり、抽出や結合の条件も複雑で、エラー制御もいろいろ必要なのであれば、これの他にプログラムの処理定義書を作成することになります。

マッピングが完成すれば次は移行プログラムの構築に入ります。

移行テストのテストデータは移行データを元に作成する

 

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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