3月になり就活生の姿をちらほら目にするようになりました。リクルーターでも面接官でもない私には大した影響はないわけですが、ランチに出かけようとすると面接やセミナー待ちの独特の雰囲気を感じます。
本記事では、そんな今、本ってどうなのかなと感じたことを書きます。
部内プレゼンで紹介された動画の数と本の数
昨日は部内会議が2つありました。部内会議は勉強会のようなコンテンツも含んでおり、普段のプロジェクトワークとは違うインプットで脳を揺さぶるものでした。
帰りの電車で気づいたのが、プレゼンの中で10以上の動画がシェアされたのに対して、本は1冊も紹介されなかった点です。
これはデジタルトランスフォーメーションについて語る会社だけの動きなのでしょうか。
検証する術がないので、差し支えなければ、部内会議で本を紹介されることがあるかどうか、教えて頂けると嬉しいです。
懇親会で紹介してもらった本から得たもの
一方で、先月に部門間の共有会議のために出張し、その懇親会で紹介してもらった本を読んでいる自分に気づきました。
企業を題材にした小説3冊で、どれも自分では知りえなかったようなものです。
ちょうど1冊半くらい読んだところですが、企業組織の人間模様や企業人の生き様を知ることができ大変興味深く読んでいます。
伝える媒体の多様化
本の時代は終わったとか、やっぱり本が好きだという議論をしたいわけではありません。
ただ、伝える手段としての動画が確実に浸透していることを強く感じました。
企業の先進的な取り組みやコンセプトの多くはムービーで表現されています。百聞は一見に如かずと、文字で伝えるより実際に見るほうがよいのは得られる情報が多いからです。
文章 〈 写真 〈 動画 〈 実物
この差は明らかです。
しかし、製作に手間がかかるのも事実です。人間模様や生き様を伝えるのに、ドラマや映画化する手もありますが、小説や本であればもう少し手軽に伝えることができます。
終わりに
もう一つの興味深い動きとしてグラフィックレコーディング、ファシリテーショングラフィックというのがあります。
これは会議やセミナーの内容をその場で絵や図を交えて手書きのポスターに仕上げるものです。
コンサルティングの現場では15年前からプロジェクターに投影しながらリアルタイムに議事録を作成することが珍しくなかったのに、今になって専門家を雇って手書きのポスターを作成する、というのは面白いですね。
デジタル化が進んだことによりアナログな手書きで表現できる内容の価値が再発見されたのかもしれません。