元外資系コンサルのガラクタ箱

はじめてデータ移行チームに配属された人が読むべき3冊(+1冊)

自身の経験をもとにデータ移行タスクに関する記事を書いているのには、データ移行に関してこれといった教科書がないことも一因です。未経験もしくは経験の薄いメンバーが、座学で補うのに役立つ本を考えてみました。

移行の考慮点や全体像を把握する

移行についてはたった4ページしか割かれていませんが、データ移行を含めたシステム移行の全体像を理解することができます。

移行以外にも各工程でどういうことをやるかは理解できるので、システム開発経験の少ないコンサルタントにはお勧めです。

事前準備が大事と言いつつも本番移行には細心の注意を

ユーザ企業担当者のためのプロジェクトマネジメント解説書です。意思決定者の判断、不測の事態に備えたシナリオ作りなど、移行を実施するベンダ側にとっても押さえておきたい視点が書かれています。

移行に限らずSIer出身のコンサルタントがユーザ目線を知るのにもお勧めです。

教科書には表現されない生々しい事例

開発工数は11万人月、開発期間は3年弱。2500億円が投じられ、ピーク時には6000人の技術者が参画したという三菱東京UFJ銀行のシステム完全統合「Day2」プロジェクト。正攻法を貫くことの大変さと大切さを感じ取ることができます。

小規模やあまり厳格でないプロジェクトを経験してきた方が、大規模やミッションクリティカルなプロジェクトに参画する際には一読をお勧めします。

次記事では移行ジョブ設計について紹介します。

データ移行チームの頼れるロボット「移行ジョブ」設計のコツ

データ移行の本を書きました!(2017/11/17発売)

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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