元外資系コンサルのガラクタ箱

組織変更のシステム対応かんたんまとめ

会計年度が4月始まりの会社が多いので今週末は組織変更対応に追われるシステム担当の方も多いかと思います。

本記事では、組織変更にあわせて業務アプリの運用保守担当が対応する内容について紹介します。

大きく2つ、マスタ変更とトランザクション洗い替えです。

マスタ変更

会社組織は期のかわりめに組織変更を行います。

これに伴い、組織に属する従業員も異動することがあります。

また、入社や退社が他の月より多い時期です。海外赴任や出向、帰任もあります。

組織や部署に関連するマスタ、従業員に関するマスタの変更対応が必要になります。

マスタ変更でポイントになるのは、それらのマスタが適用期間を項目に持っているかどうかです。

持っていれば、現在適用されているデータの終了日を3/31にしておき、事前に4/1から適用されるデータを登録しておけば問題ありません。

適用期間を項目に持っていない場合は(決して望ましい設計ではありません)、3/31の業務時間終了後にマスタデータの変更を行う必要があります。

マスタ変更ができたら今度はトランザクションデータの変更を行います。

トランザクション洗い替え

実績データなどのトランザクションデータは、それらを担当する組織や従業員が項目値として入っています。

マスタ変更に伴いこれらの値を変更する必要が生じます。部署名のみの変更で部署コードが変わらなければ、トランザクション側を変えなくてもよい、などありますが、影響範囲はもらさず見極める必要があります。

トランザクションデータの洗い替えは専用のバッチプログラムがあればそれを活用し、なければデータパッチのSQLなどを一時的に作成します。

終わりに

トランザクションの洗い替えが終わった後には、データウェアハウスなどで使用する集計データへの反映も必要です。これらは日々のインターフェースジョブを実行することで反映できますが、日々の差分データに比べて更新データの量が激増することが多いので時間内に処理が終わるかどうかの検証や対応が重要です。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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