本シリーズ記事をご覧いただきありがとうございます。本シリーズ記事は、「外部インターフェース開発」というシステム導入のいちタスクを扱います。外部インターフェースは、システム間のデータ連携を行うプログラムのことを指します。ユーザーインターフェース(画面)と区別するために「外部」と明記します。
本記事では、公開済みの記事を一覧で紹介します。
鋭意拡充していきますが、この領域の記事が先に欲しい、というのがあれば「お問い合わせ」よりお願いします。
はじめに
外部インターフェース領域は画面やレポートと比べると地味な印象があります。
送信元システムからデータを抽出し、送信先システムに取り込むところまでがインターフェースです。
データ移行ガイドブックではデータ移行を引っ越しに例えましたが、外部インターフェースはAmazon定期便でしょうか。
まずは出荷元があって配送先があります。
対象の商品を希望の頻度で設定しておくことで届けられます。
きちんと届けられれば次の出荷が準備されますが、配送できなかったことに気づけば出荷元は配送をやめます。
インターフェースは定期的に行うものなので、取り決めた通りにデータが届けられるかが重要になります。
関連記事→インターフェース経験たなおろし
第1部 外部インターフェース開発の全体像と計画
1章 外部インターフェース開発タスクの全体像
本記事の章立てこそがタスクの全体像です。
2章 外部インターフェース要件定義
汎用的な要件定義のチェックリストなのでインターフェースにもあてはまります。
第2部 外部インターフェース開発
3章 外部インターフェース設計
概要解説の記事。
設計書の概要とサンプル。
設計書の中の個別内容。編集仕様とか共通機能とかエラー設計とか
4章 外部インターフェースプログラム開発
単体テストケース抽出の参考記事→インターフェース単体テスト方針サンプル
本来論的には設計フェーズものですが、ジョブ管理ツール比較は開発あたりに置いておきます。
パフォテはもっと後ですが、開発時点で摘める芽はつんでおいたほうがよいのでここに。
5章 外部インターフェーステスト
単体テストと内部結合テストに分かれます。
単体テストは個々のインターフェースの中でもさらに細かいプログラム単位のテストです。
内部結合テストはインターフェースごとにプログラムをつなげてテストするものです。
6章 外部インターフェース外部結合テスト
外部システムとの疎通テスト、外部結合テストに分かれます。
疎通テストは空っぽのファイルあるいはダミーデータを使ってシステム間で読み書きができることを確認します。
7章 総合テスト
サイクルテスト、パフォーマンステスト、運用テストなどがあります。
実際の日中、日次夜間、週次、月次、特定日などの業務イベントを何サイクルかまわしてみます。
パフォーマンステストは大量データを扱った時に処理速度やインフラへの負荷に問題が出ないかをテストします。
運用テストは、業務運用手順を検証するもので障害時のリカバリなどが設計通りにできるかを検証します。
第3部 本番稼働とその後
8章 本番デプロイと切り替え
本番デプロイ、本番ネットワーク・システムでの疎通に分かれます。
疎通テスト同様に本番環境での疎通は注意が必要です。子会社や代理店、海外現地法人などとつなぐ場合はより注意します。
9章 初回稼働確認
各インターフェースの初回稼働確認を行います。それぞれ一回動くことが大事なので、そこまでは重点監視体制をしくことが多いです。
10章 エラー監視とリカバリ対応
インターフェースで発生するエラーを検知する監視とそのリカバリの実施です。
11章 インターフェース改修や接続先の変更
終わりに
個人的な経験と保有スキルの制約でバッチインターフェース限定になりそうですが、システム導入でインターフェースチームにアサインされてどんなことに注意すればいいかわからず模索している方の参考になるようベストを尽くす所存です。