元外資系コンサルのガラクタ箱

【参考事例】グループSCM構築に280億円、2年半費やしたソニー

ソニーが2004年5月にグループ共通のサプライチェーン管理(SCM)システムを稼働させた時の日経コンピュータ記事を引用します。13年前の話ではありますが、生産・販売・物流の基幹業務を変え、システムを刷新する規模感として参考になる事例かと思います。

日経コンピュータ記事の抜粋リンクはこちら

グループSCMシステム(CLOVER)概要

※日経コンピュータからの引用です

2000年初頭にソニーが抱えていた業務課題「納期回答」

大手量販店(なかには連結売上高1兆円に迫る会社も)は、時間単位で納期回答を求めてくるのに対し、ソニーは日単位でしか回答できないことが多かった。

納期を素早く回答するには、販社が持つ在庫情報だけでなく、生産スケジュールや工場在庫、物流状況をタイムリーに把握する必要があった。

4社で新しい業務プロセスを議論する上での基本ルール

バラバラに進んでいたプロジェクトを統合し4社での検討が始まった時の基本ルール。これらは大筋合意されていたが、業務プロセスの細部を詰めるのは大変だった。

  1. 販売会社に対し、日時単位での納期回答と製品納入を実現する
  2. EMCSが製品の在庫責任を負い、社内取引を廃止する
  3. 工場から製品を直接配送して、納品スピードを高める

プロジェクトを進める上で苦労した点と対策

おわりに

考察も何も含めない引用記事ですが、類推見積を行う際、類似プロジェクトを進める際の考慮事項が参考になれば幸いです。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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