10/27(金)のドラえもん放送は「はだかの王様!?ウルトラよろい」と「赤いくつの女の子」でした。のび太君のふがいなさにあきれたドラえもんのいたずらが2人のはだかの王様を生んでしまう滑稽な話と、過去が変えられないならせめて過去に戻って謝りたいという切ない思い出話の2つです。はだかの王さまは、アンデルセン童話の代表作ですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/story/0499/
はだかの王様!?ウルトラよろい
「はだかの王さま」は、バカには見えないと布地を見栄を張って見えるふりをすることにより、結果はだかでパレードに出かけてしまう話です。
弱気なのび太に出した道具は「ウルトラ・スペシャルマイティ・ストロングスーパーよろい」。バカには見えないし、バカな人には役に立たないと言われ、見えるふりをしてよろいを着たつもりになり早速部屋を飛び出していきます。
数々の偶然がのび太の自信を確信に変え、自信ある様子がジャイアンを怖がらせさえします。不安、自信、見栄など人間心理に関わる不思議な要素を織り交ぜた面白い展開です。
プラセボ効果というのはメカニズムは解明されていなくても実際あるようですし、病は気からというか気の持ちようが症状を悪化させたり良くすることはありますよね。人体は不思議です。
赤いくつの女の子
アンデルセン童話にも赤い靴という作品がありますが、それにちなんだ話ではありません。異人さんにつれられて行っちゃったという歌詞で有名な、野口雨情の童謡「赤い靴」が元になっています。
のび太が幼稚園の頃いつも仲良くままごとをして遊んでいた隣の女の子。ある日、スネ夫とジャイアンに男の子なのにままごとをしていることをからかわれ、ノンちゃんを泣かせた上に彼女の赤い靴を片方隠してしまいます。謝るきっかけを失っているうちにノンちゃんはアメリカに住むおじいさんが迎えに来て引っ越してしまいます。
誰にも変えられるなら変えたい過去はあると思います。タイムマシンで行き来できるようになると便利になりそうですが、歴史がどう変わるのかはわからなくてちょっと怖い気もしますね。
無事に謝ることができたのび太はさらに多くの思い出のおもちゃを手に入れて、めでたしめでたしでした。