元外資系コンサルのガラクタ箱

1日5分の読書を100日続ける企画 ティール組織/プロフェッショナル・サービス・マーケティング

リモートワークもしばらく続きそうなため、新しいことを始めます。

ということで、本を1冊ずつ最低5分ずつ読んでいきます。

読みたいと思いながらなかなか手がつけられてなかった、「ティール組織」と「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」を題材にします。

ティール組織は、新しい組織モデルの本。関わる人が心地よく動ける組織を目指して手に取りました。

サービス・マーケティングは、自分がプロフェッショナルファームでマーケティングをしているため、サービス向けの体系化されたマーケティング知見を取り入れたくて手に取りました。

1冊目 ティール組織

ティール組織とは

「ティール組織ーマネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」は、フレデリック・ラルーによる新しい組織モデルについての本です。会社でも自律的な働き方がテーマになっていたので読もうと思いながら、いつもぱらぱらとめくるのにとどまっていました。

著者のフレデリック・ラルーはマッキンゼーで10年以上にわたり組織変革プロジェクトに携わった人です。2年半にわたって世界中の組織の調査を行い執筆したそうです。

現在の組織モデルに限界を感じ、自分の価値観を変えさえすればより協力で意味のある協働体制を作り出せるのではないか、という仮説を立てて、実証的な研究をまとめました。

結果を知りたい場合は、イラスト解説版がおすすめです。

私も一通り読み終えましたが、レッドからティールまで、色になぞらえた組織の形や、三つのキーワード「自主経営」「全体性」「存在目的」について理解できます。

しかし、原本は589ページにわたる大作で、豊富な事例や詳細が解説されています。一社について語るのに一冊が必要と言っても過言ではないとあるのも納得で、たくさんの示唆があります。

今回のチャレンジでは、イラスト解説で知ったエッセンスをもっと咀嚼できるよう、読み進めてみます。

しおり

積ん読を再開するにあたり、最初から読むと挫折しそうなので前回読むのをやめてしまった第Ⅰ部・第2章 発達段階から読み始めました。今日はp64-65のみ。

それまでの章で、以下のような組織モデルを紹介しています。

2章では、進化モデルは魅力的だが、人間同士の優劣を示唆するわけではないと言っています。進化したほうが優れていて進化してないほうが劣っているわけではありません。

それぞれの段階に応じて、望ましい点と望ましくない点があることも言及しています。内乱が起きて身を守ることが第一の状況ではレッド(衝動型)があっていて、その他のモデルだとうまくいきません。

一方で脱産業化社会が実現した平和な時代だと、レッド以降の組織モデルのほうが説明しやすくなります。

こうした発達段階をどう捉えるかについての説明が続くようです。

2冊目 コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング

プロフェッショナル・サービス・マーケティングとは

もう1冊は、「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」。マーケティングの大家であるフィリップ・コトラーが、会計士や弁護士、経営コンサルタントなどのプロフェッショナルサービス業界向けに書いた本です。

初版が2002年ですので年数は経っていますが、色褪せない本質が書かれているように感じて手をとりました。

著者はコトラーとトーマス・ヘイズ、ポール・ブルームの3人です。目次は以下の通り。

第1章 プロフェッショナル・サービスのためのマーケティング
第2章 プロフェッショナル・サービスのマーケティング – 12のキーポイント
第3章 良質なサービスの提供
第4章 マーケティング活動の構築と強化
第5章 マーケティング情報の収集と活用
第6章 戦略計画と戦略的組織
第7章 市場細分化、市場選択、市場への訴求
第8章 顧客理解
第9章 サービス・ミックス
第10章 プロフェッショナル・サービスの価格設定
第11章 サービスの利便性確立
第12章 統合型マーケティング・コミュニケーション
第13章 プロフェッショナル・サービスのオンライン・マーケティング
第14章 顧客維持戦略と関係構築戦略
第15章 プロフェッショナル・サービス・マーケティングの今後

しおり

明日序文を読みます。現在0ページ目。

100日読書の進め方

リモートワークの状況や生活スタイルが変われば企画としては変えていきますが、当面はそれぞれの本について最低5分を目安に読み、それについて考えたことを書き記していきます。

5分だと読めるページに限界があります。

ティール組織は589ページ、マーケティングは347ページ。6ページずつ読むとどちらも100日で読み終えることになりそうですが、読み終えることよりも、100日続けることよりも、1日5分ずつ手をつけて、これらの本を読むことで解決したかった課題や、実現したいことが前に進んでいるか自分で腹落ちさせることを大事にしていきます。

終わりに

ティール組織やコトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティングを読みたいけど読んでない方は一緒に読み進めてみませんか。あるいは読んだことある方で本の内容について意見交換させて頂くのも歓迎です。

また、この2冊に限らず1日5分ずつの読書や、何かを100日続けることに興味がある方もご一緒しませんか。

組織モデルはどれか一つにきれいにあてはまるわけではない / 5分読書#2

 

 

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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