元外資系コンサルのガラクタ箱

プロジェクトアサイン前のキャッチアップ法

コンサルタントやシステムエンジニアが新しいプロジェクトにアサインされる(任命されて参加する)時、事前にどんな準備をしておけばよいでしょうか。

本記事では、経験の少ない新人若手メンバや、他業界から転職してきた方がプロジェクトで活躍するのに役立つ準備のコツを紹介します。

アサイン前に入手できる情報

アサインに向けて詳細に説明を受けたり面談が設定される場合もあります。しかし、あまり詳細を知らされることないことも珍しくありません。

プロジェクトの役には立ちたいので何か読んでおけばいいものがあれば知りたい、勉強しておくべきものがあれば知っておきたい。

とはいえ漠然と質問しても、あまり具体的に教えてもらえないことのほうが多いです。

とはいえ以下の2つは知ることができます。

これらを手がかりに何ができるかを考えて私は準備をしてきました。

クライアント企業名をもとにできること

新しいクライアントを担当する時には、企業のホームページやIR情報を使って会社の基礎情報を収集していきます。

基礎情報

ひとつひとつの情報の粒は違えど、規模間や歴史、どんな顧客にどんな価値を提供している事業なのか、企業として掲げる理念や、戦略がどんなものなのかを知ることはどんなプロジェクトに入るとしても知っておいて損はありません。

有価証券報告書は抵抗があってまIRプレゼンテーションなどはわかりやすく書かれているので、目を通してみると掴めていきます。あるいは業界誌などの特集記事も全体像を把握するのに参考になります。

BtoC(消費者向け)ビジネスの場合は、実際に商品やサービスに触れてみるのもおすすめです。同業他社との比較もしやすいですし、肌感覚を掴むのに役立ちます。

自社の実績

自社の実績について知ることも可能です。

知っている人がクライアント担当やプロジェクトに従事したことがあれば問い合わせられます。

プロジェクト概要をもとにできること

プロジェクト概要がわかれば、同種のプロジェクトやテーマに関する書籍やネット記事を読んでおくことができます。

また自社内で情報入手が可能か確認するのも有用です。

特に提案書、報告書、既に参画している人からの生の声、前職でクライアント企業やプロジェクトにいた方の声は重宝します。

終わりに

アサインされればいやというほど多くの情報が入ってきます。しかし、アサインが打診されつつも確定しない、あるいはプロジェクトが始まらないなどで宙ぶらりんになってモヤモヤしている人の役に立てば幸いです。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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