元外資系コンサルのガラクタ箱

ダイヤモンドの質に学ぶ自分の性格や生活に合った働き方

働き方を模索しています。自分らしくのびのびと働ければいいのですがなかなかそうはいきません。また、いやだなと思いつつも人から頼りにされ、自分だからこそできるのだと実感できればまだよいでしょう。

人間の幸せは4つの種類があるとナカムラクニオさんの『パラレルキャリア』に書かれています。

この4つの幸せを手に入れ、きらきらと人生を楽しむ多面的な働き方を「ダイヤモンドワーク」と著者のナカムラクニオさんは呼んでいます。

ダイヤモンドの品質を示す4Cになぞらえて、仕事の重要な要素を表現しています。

本記事では、この例えについて考えてみます。

参考記事:https://www.rakuten.ne.jp/gold/wsp/diamond/4c.html

カラー

ダイヤモンドは無色透明ではなく、実際にはかすかに色がついているものがほとんどで、無色透明なものほど高く評価されます。ダイヤモンドの色が黄色になればなる程、希少性がさがります。しかし、ある一程の黄色味を超えると、ファンシーカラーという評価がされ、他の基準でグレーディングされます。ファンシーカラーは他にも赤、ピンク、青、緑があります。

つまり無色透明が一般的によいものとされつつも、その度合いだけで測れるものではなく、ファンシーカラーなどでの個性の出し方もあるということでしょう。

クラリティ

クラリティは、「透明度」を表す基準です。キズ・欠け、内包物(インクルージョン)の大きさ・場所・性質などを鑑定して評価が決まります。包有物が多いと透明度が下がり、その分輝きを損なってしまうので、透明度が高いほど評価も高くなります。

これは仕事では品質に相当すると考えます。不良を混入させず高品質な仕事は人に求められ、感謝されます。

カラット

カラットは、「大きさ」ではなく「重さ」を表す単位です。1カラット=0.2グラムで重くなればなるほど希少価値が高くなります。

これは仕事の量と考えられます。同じ時間でも、あるいは時間をかけてでも膨大な量の仕事ができることは大きな価値です。また、希少性のある(他の人にはできない)仕事も価値につながります。

カット

他の3つ要素がダイヤモンドが生まれつき持つものであることに対して、カットは人の手で加えられる要素となります。
職人の技によって、そのダイヤモンドが持つ良さを引き出し、輝けるかどうかが決まります。カットのプロポーションや角度が良くなければ、輝きを存分に発揮することはできません。

仕事というのは一人の手で完結することは多くありません。誰かの仕事の品質を保証したり、サポートしたりすることも価値につながります。

終わりに

ここから自分の性格や生活に合った働き方というのはどういうものか考えてみました。おそらくカラーは生まれ持つ特徴に近いので、変えることは難しいでしょう。むしろ自分のカラーを客観的に知ることで、その色が映える場所を選ぶことができるのかもしれません。

クラリティについては仕事の質を決めるものなので高めるに越したことはありません。しかし質を高めるには手間やコストがかかりますし、品質を高めることはあまり得意ではないと感じています。なので、極力得意な人や周りの人の助けを借りつつ質を高められればと考えています。

カラットについては希少価値を意識し、なるべく自分ならではの仕事を心がけたいと思います。

最後にカットについては、カットという役割を担うことそのものも自分に合った働き方の可能性があるということです。

本記事が、パラレルキャリアの興味深い例えを通じて働き方を考えるきっかけになれば幸いです。

mhisaeda

電子書籍「システム導入のためのデータ移行ガイドブック」著者。

新卒から外資系コンサルティングファームに所属。15年に渡り販売物流、特にCRM領域のコンサルティングに従事。 100名を超えるプロジェクトのPMOなど全体を推進していく役回りや、ユーザ企業への出向を通じた実務経験を持つ。

このブログでは、自身がかき集めた知識や経験を共有する。クライアントへの提案やソリューション開発に直結しないガラクタのようなもの。将来再利用する自分のために。同じような悩みを抱える誰かのためにブログ「元外資系コンサルのガラクタ箱」を運営。

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